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「あ！お酒買ってきてくれたの？」
しっかり手洗いうがいをし終えてリビングに戻ると、テーブルの上のコンビニ袋を覗き込むAがわくわくした声色で俺に聞いてきた。
『あー、そうそう』
「ケーキもあるじゃん、Newマークついてる」
『それなぁ、美味そうやったから買ってみてん。食後のデザートで一緒に食べようや』
「食べる食べる！さっすが晋ちゃん気が利くね〜、ありがとう」
『まあまあまあ。てか、めっちゃ美味そうやん。エグ〜。』
テーブルの真ん中にドシッと存在感を放つ、具がぎっしりと詰まったキムチ鍋。
料理上手のAが作ったんやから味なんて食べなくても分かる。絶対に美味い。200%美味い。
「今日寒かったからね〜。温かいの食べたいなと思って」
『俺な、さっきちょうど鍋やったらええなぁと思いながら帰っててん。最高やねんけど。え、テレパシー通じた？』
「かもね」
『うわ、ほなこれからLINEいらんな俺ら』
「いやそれはさすがに無理あるって」
『全部テレパシーで事足りる』
「じゃあ私が今何考えてるかわかる？」
『当てたるわ。………晋ちゃんとチューしたいなぁ』
「盛山親方白ごはん欲しいかなぁ」
『誰が親方やねん。呼び方はええわ、勝手に相撲部屋の長にさせるな』
「呼び方はいいんだ」
『もうあかんあかん、仕事終わってんねん。突っ込ませんといてくれ。はよメシ食おうや』
「あはは。ありがとね、疲れてるのに。」
漫才のような掛け合いに満足したのか、コンビニ袋の中身を冷蔵庫に詰めていくAの背中は心なしかご機嫌に見えて
まあ、楽しいならええか。と甘やかした。
「ごめんね」よりも「ありがとう」と口にするところ。よく笑うところ。他人の長所にすぐ気付けるところ。そんな、陽だまりのような人柄に惚れて、俺から交際を申し込んだのはかれこれ2年前の話。
今じゃすっかりお互いのペースもわかってきてるし
最近は特に家に行き来する頻度が増えてきたのもあって
そろそろ、一緒に住んでもええかもな。
と真剣に考えたりもしている。
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musubi.(プロフ) - ユキさん» 貴重なご意見ありがとうございます！作者としましては櫻井さんもまた中々に捗りがちなので、移転先でもちょこちょこ作品を投稿したいと考えてます^_^ (2021年9月10日 20時) (
レス) id: 2c2c22a77b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - こんにちは。どのお話も素敵で大好きですが、櫻井さんのお話が本人のイメージにぴったりでした。更新楽しみにしています。 (2021年9月9日 20時) (レス) id: 03f475eb75 (このIDを非表示/違反報告)
musubi.(プロフ) - na__175さん» まさか感想をいただけるとは…！この度はコメントいただきありがとうございます！今後も、リアルでキュンとする作品をお届けできればと思っております^_^ (2021年9月5日 22時) (レス) id: 2c2c22a77b (このIDを非表示/違反報告)
na__175(プロフ) - 野田さんの作品、セリフの感じが本人ぽくてキュンときました、、、、また楽しみにしています！ (2021年9月5日 20時) (レス) id: 24730842e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：musubi. | 作成日時：2021年1月12日 23時
