不意打ち (Lilly) ページ15
(※『騙し討ち』の続編です。が、「芸人であり、リリーさんに可愛いがられてる後輩」という設定だけ頭に入っていれば、前作を読んでなくても支障はないです。)
「みなさんありがとうございますぅ、こんな遅い時間に。2600人もの方が見てくださって。おつまみ何食べてますか？えーとね…」
たまには気まぐれにやってみるか、
とインスタライブを始めて15分。
23時過ぎという夜更けの時間帯にも関わらず、それなりの人数の方が見てくださっている。ありがたい。大好きなお酒も進む進む。
視聴してくれてる方からの質問に答えながらふと画面を見ると
●xxxxxxx リリーさん見てる
●kkkk リリーさん！
●aa_aaaa Aちゃんリリーさん見てるよ！！
●ccccc リリーきたｗｗｗ
●mmm_ リリーさんとコラボしてほしい！
●fffwww56 リリーさん待ってました
●ggajth リリーさんも飲んでますか？
●ttt254 しれっとリリーさんいるしｗｗ
いつの間にか、ゲシュタルト崩壊を起こしそうなほどにコメント欄が「リリーさん」で溢れ返っていた。
「え、なになに。なにこれ。めっちゃリリーさんの名前流れてくる。え、リリーさん見てくれてはるんですか？」
おーいリリーさーん、と流れてくるコメントを追いかけながらなんとなく画面に向かって手を振ってみれば
「あ、」
待ってましたと言わんばかりに、人が重なったアイコンにポチッと赤いマークがついた。いわゆる、コラボのリクエストを知らせる通知。
「んーと、みなさんちょっと待ってくださいね…」
片手に持っていた缶ビールを置いてリリーさんのアカウントを選び、配信を開始するボタンをタップすると
「きた」
『…あれっ』
画面が上下に分割されたと同時に、下の画面にリリーさんの姿が映し出された。
但し、もれなく逆さま状態。
『これ画面が…』
「んー、変ですねぇ」
『ちょまって』
「…フンっ」
ガタガタと音を立てて一生懸命定位置を探るリリーさんを冷静に眺める謎の時間が生まれたのがなんだかシュールで、少しだけ鼻で笑ってしまった。
『…あ、こうか。よし、おまたせ』
「リリーさん」
『んー？』
「なんか、リリーさんの画面だけ落ち着きなさすぎて」
『おお』
「冷静に眺めてるこっちとの温度差めっちゃおもろかったです」
『ははは(笑)』
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musubi.(プロフ) - ユキさん» 貴重なご意見ありがとうございます！作者としましては櫻井さんもまた中々に捗りがちなので、移転先でもちょこちょこ作品を投稿したいと考えてます^_^ (2021年9月10日 20時) (
レス) id: 2c2c22a77b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - こんにちは。どのお話も素敵で大好きですが、櫻井さんのお話が本人のイメージにぴったりでした。更新楽しみにしています。 (2021年9月9日 20時) (レス) id: 03f475eb75 (このIDを非表示/違反報告)
musubi.(プロフ) - na__175さん» まさか感想をいただけるとは…！この度はコメントいただきありがとうございます！今後も、リアルでキュンとする作品をお届けできればと思っております^_^ (2021年9月5日 22時) (レス) id: 2c2c22a77b (このIDを非表示/違反報告)
na__175(プロフ) - 野田さんの作品、セリフの感じが本人ぽくてキュンときました、、、、また楽しみにしています！ (2021年9月5日 20時) (レス) id: 24730842e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：musubi. | 作成日時：2021年1月12日 23時
