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比較 ページ36

Aside
誰かに比較されるのが嫌いだった。

両親も使用人も周りの人達も誰も彼もが俺も兄さん達を比較する。

父親「何故テスやルルの様に出来ないんだ!」

母親「やっぱりお前は使えない役立たずなんだよ」





使用人「テスラ様やルル様は勉学も運動も出来ると言うのにA様ときたら……………」

使用人「血は同じな筈なのにどうしてああも違うのかしらね」





近所の住人「あんな親不孝な子供を産んだ奥様が可哀想よね」

近所の住人「私だったらあんな子捨ててるわ」









うるさい、うるさい、うるさい!

誰も俺の事を知らないくせに、誰も知ろうとしなかったくせに。

そんな奴が俺の事を語るな!

吐き気がする。

誰も彼も俺を見ようとはしてくれない。

みんなが見ているのは俺ではなく、俺と兄さん達との差だけだった。

??「………………、……………………………?」

誰かが俺に話しかけている。

誰?誰が俺を。

??「いけません、お戻りくださいませ。ティターニア(寂しがりの神妃)を置いていかないでください」

俺の頬に手が伸びる。

少しだけひんやりしていてとても気持ちがいい。

『ティ………ターニア』

俺の頬を優しく触るティターニアが心配そうな顔をしてこっちを見てくる。

『寂しがり屋の妖精(我が妻)を置いてはいかないよ』

彼らは俺を置いていかない。

俺を見捨てない。

そう信じて俺は彼らに手を伸ばした。











『地位も権力も財力も全て手に入れさせてあげる。だから俺と一緒に来ない?』








なんて言葉によく2つ返事で答えてくれたなぁと感心する。

『兄さん達に謝らないとな………』

ティターニア「お心が広い兄上様方ならきっと分かってくださいますよ」

ティターニアはそう言うとフワリと笑った。

『…………………あぁ、眩しいな(羨ましいな)

俺はティターニアの胸に頭を預けて瞼を閉じた。

意識を手放す直前、俺の唇に柔らかいなにかが当てられたがその正体を俺は知る由もない。

きっと何時か→←あの子は



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もこ(プロフ) - 夢主……幸せになって…更新頑張ってくださいね! (2023年4月13日 19時) (レス) @page27 id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね!私、男主の愛され大好物なので嬉しいです!ブルロのキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってくださいね! (2023年4月9日 19時) (レス) @page1 id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - めっちゃくちゃ最高です!!続きがとても楽しみです! (2023年3月31日 11時) (レス) @page9 id: 4aa49d82fe (このIDを非表示/違反報告)
死神(プロフ) - オリ フラついてますよー! (2023年3月28日 21時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エリス | 作成日時:2023年3月28日 1時

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