煌めく君に恋をした

あの子は ページ35

潔side
最近、よく見る夢がある。

真っ暗な場所に蹲る小さな男の子、その子に手を伸ばそうとすると真っ暗な場所はガラスが砕ける様に粉々に割れる。

今日もその夢を見ている。

目の前には何時も通り蹲る男の子。

最初の頃は襲ってくるかもしれないと警戒していたが最近では真っ暗な場所が割れると思っているだけでそこまで怖くない。

そして俺は今日ある事を決行しようと思う。

それはあの子に触れる事。

最初は見ているだけしか出来なかったけど最近では手足が自由に動くようになった。

これならあの子に話しかけられる、そして俺はその子の目の前にいる。

潔「ね、ねぇ。なんで君は何時も俺の夢に出てくるの？」

俺はその子と目線を合わせる為にしゃがんでそう聞いた。

？？「…………僕の事、夢に見てるのはそっちのくせに図々しいしくない？」

そう言ってその子は顔を上げた。

綺麗な顔をした男の子が俺を見あげる。

？？「大体僕の映像なんか見たからでしょ？毎回毎回来られるの面倒臭いから来ないでくれない？」

心底嫌そうな顔をした男の子が俺を汚い物を見る様な目で見下ろしてくる。

反論しようとしたが口が動かなかった。

その子の真っ赤な染まった目を見て“ナニ”かが込み上げて来た。

？？「そんな顔したって駄目。それもとそこまでして僕を“使いたい(犯したい)”の？」

そう言うとその子は綺麗な足で俺の“モノ”を軽く踏む。

？？「ビクビクしててキモいんですけど〜………………まぁ、もう来ないでね。潔世一君♡」

そう言われた瞬間、俺はその子に体を蹴られて夢から覚めた。

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