煌めく君に恋をした

兄弟の話 ページ16

凛side
凛「あんたは………」

『俺は星喰 A。ギリシャの“オリュンポス・ミクトランパ(M)”のキャプテンだよ』

目の前にいる1番逢いたかった人。

『君冴ちゃんの弟君でしょ？他に兄弟とか姉妹とかは居ないの？』

俺は何故かそんな人と家族の話をしていた。







『2人兄弟なんだ』

凛「あんた………Aさんは一人っ子か………ですか？」

『敬語は要らないよ。兄さんが2人いるかな』

それから俺達は弟特有の兄への愚痴を話した。

『兄ぃだからって冷蔵庫にしまってあるヨーグルトプリンを食べていいわけじゃない！』

凛「それに食ったら食ったでくそ甘ぇとか文句言うんだよな」

『ホントそれ！そんなに言うんだったら食べなきゃいいじゃんって話！』

割と気があった所為か会話が弾む。

『けど驚いた。冴ちゃんの弟君だから冴ちゃんみたいに冷たいかと思ったらめっちゃお話してくれた』

凛「あんたから見たらそう見えるのか？」

『普段は話しやすいよ。逆にこっちがほぼほぼ聞いてもらってるから。けど冴ちゃんが9〜10割話す時もある。そう言う時はどっちかって言うと内容もくらいから冷たいってほんのちょっぴり思っちゃう』

申し訳なさそうに笑うAと死ぬ程気が合う。

『あ！もうこんな時間。ごめんね、大事な睡眠時間削らせちゃって………』

凛「いや、元々俺が話しかけたんだ。別にそれぐらいじゃ怒らねぇよ」

『ありがとね、色々愚痴聞いてもらっちゃって。あっ、俺がギリシャ代表ってのは』

凛「言わねぇよ」

俺がそう言うとAはホッとした顔をした。

『じゃあまたね、凛君。また明日ね』

そう言うとAは軽く手を振って元来た方へ戻って行った。

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