はちみつ色の日々 ２

＊ ページ31

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社内は誰もいないし
しゃがみこんでるから、ふたりだけの空間。

静まり返ったそこは
なんの邪魔もなくて、食べられてしまうにはあまりにも…、





「わあっ、ちょ、ちょっと待ってください！
急展開すぎてついてけないです！」




あばばばば、キャパオーバー。

プシューって頭がパンクしちゃう、
私の恋愛経験値では、急にこの先輩の色気を受け止めるには無理がある。

両手で先輩の唇を覆って
顔を背けて目をつぶる。

無理無理無理、もう無理。





「手、離せよ」


「や、やですっ！無理なんです！」


「なにがだよ」


「先輩、色気しまってくれます？！
急にそんな大人の色気とか出されても困りますしっ」


「ふーん、困るの？」


「いやややっ、困るというか……、

っ、！！！ひっ、！！！///」






先輩の口元を覆ってた手に
先輩がちゅって口付けてきた。

カプって私の指を甘噛みするみたいにしてくるから
指から全身に伝わってくゾクゾク感。





「俺、Aのこと好きなんだけど」





そして更に甘い声。






「……っ、」





ペロって指の間を舐められながらそう言われて
私はもうそこから麻酔でも入れられたんじゃないかってほど
一気に力が抜けてしまった。

でも先輩はこうなることを予想してたみたいに
私を支えるように腰に手を回すと、






「Aは？」





って耳元で甘く。






「………す、好きに決まってる……
じゃないですか…っ」





精一杯絞り出した声は先輩に届いたのかな。





「ふっ、言えたじゃん」


「なんだかもう……、なにがなんだか…」


「可愛いな〜反応が」


「え？！」


「かわいい」





私の前髪を掻き分けるように撫でながら
おでこに口付けると、頬、耳元、首元…、
徐々に唇に近づいていくその行為。





「ゃっ……、なんか先輩いつもと違う…」


「そ？」





ツンな上司な顔と
甘い二人きりの時の顔。

これからは
ふたつの顔に翻弄されていきそうな……？



━━━Fin.



おまつさんリクエストのツンデレ上司でした！
ツンデレって大好物なんですけど、書いてみると難しいですね！笑
ちょっとこれリベンジしたいかもなぁ…笑。
でも大好物が故、書いてて楽しかったです！
ありがとうございました！(＾＾)

次は幼なじみ宏光との片思いのこいのおはなしです♪

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