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「……はぁ、疲れたぁ……、」
やっと到着した山頂。
そこまで高い山ではないけど、限界。
まじ限界。ババァはもう無理。
「いや〜さすがに俺も疲れたわ」
「ごめんね、私の事引っ張ってくれてたもんね」
「いや、そこはいいんだけど
なんか息苦しくね?酸素薄いのかな、やっぱ」
「分かる…、私も息苦しい」
二人で割とゼーハーしてて
北山くんの顔も疲れからなのか赤くて。
そんな状態で山頂にあるレストランでの食事。
正直食欲すらわかないんだけども…。
「北山くん、先にレストラン行ってていいよ。
私ちょっとここで休んでくから」
「俺もちょっと休もっかな、食欲もねぇし」
「え?北山くんが?大丈夫?」
いつも肉肉!言ってる北山くんまで食欲がないなんて珍しいこともあるもんだな、と
ベンチに腰掛けた隣に私も腰掛けた。
「でもやっぱ景色はいいな〜」
「ね、登ってる時は辛さしかないけど
登っちゃうと綺麗だね〜」
二人でベンチの背もたれによりかかって
ぼんやりと景色を見下ろした。
山の香りと、きれいな空気を吸い込みながら。
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・・・しっかし、
体を休めたことで頭がズキズキと痛み出して
具合まで悪くなってきてる気がする。
でも散々迷惑をかけてきたし
具合が悪いだなんて言うにも言えなくて。
幸い北山くんもなぜか口数も少なく
レストランに行こうともしないから
座りながら必死に体調を整えようとしていた。
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「あれ?二人飯食わないの?」
その時ひょこっと現れたのは二階堂くんで
私の顔と、北山くんの顔をまじまじと交互に見やった。
「…ていうか、二人とも凄い顔色悪くない?」
その言葉にお互い隣に顔を向けると
北山くんは目が潤んでて、頬もさっきよりも赤くなってる気がする。
もしかして…、と嫌な予感を感じて北山くんのおでこに手を当てると、
「熱っ、」
平温とは思えないほどの熱さ、だけど
「…Aちゃんだって熱ぃんだけど」
私のおでこに手を当てた北山くんの言葉。
「二人とも熱あるんじゃない?!?!」
あぁ〜、そっかそうだよ。
この具合の悪さはそうだよね、と
二階堂くんの言葉を聞きながら納得した。
どうしてよりによって
こんな山頂で熱なんて出してるの、私たち…。
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はちみつみゆ(プロフ) - かおたまさん» コメントありがとうございます!玉担さんなのですね、どうしよう…裕太をもう振ってしまった…あわわ。でも先輩にも北山くんにもキュンキュンしてもらえて良かったです!なるほど、それぞれの結末ですね〜私もそうしたいのですが、余力があれば書いてみますね! (2021年6月2日 22時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
かおたま(プロフ) - 北山くんの主人公ちゃんのために早く大人になりたいってとこにキュンキュンしちゃいますが玉担なもんで裕太も捨てがたいからのでも藤ヶ谷先輩にも甘〜く愛されたいし〜ってなって選べません(笑)それぞれのルートの結末が見たいです! (2021年5月30日 11時) (レス) id: ca2b33aabb (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - あきさん» あきさん!参戦したのですね?!もうコメから興奮が伝わってきて私までギャーってなってます!笑 やられました?北山さんに抱かれました?笑 ほんと色気増してます!留まることのない色気に好きが増して時々怖くなりません?!(爆)移行先でもよろしくお願いします♪ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ちょうすけさん» やっぱり北山くんですよねー!裕太も一応気持ちを伝えたのであとは藤ヶ谷先輩これから頑張ってみます^^*上手く書けるか不安なのですが移行先でもよろしければ遊びに来てくださいね。涙 少しずつ気持ちを変化させながら更新していきたいと思います♪ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - そしてこの流れで(笑)やはりみっくんに1票です!笑本当に、年々色気が増していっている気がする(//∇//) (2019年5月7日 0時) (レス) id: 8dc069f5ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2019年2月21日 20時