32 ページ32
.
「…ねぇ、なんか最近の北山くんおかしくない?」
「は?なにが?」
「なんかこう…、上手く言えないけど…」
何かがおかしいんだよ。
ただの仕事仲間って感じじゃないような
一線を超えてるような会話というか…。
「なんか友達と賭けたりしてるの?」
「なんだそれ」
「おばさんを落とせたら勝ちー、とか」
「んなわけねぇだろ、ばーか」
「ばっ、?!」
ばかぁ?!?!
何言ってんじゃあ、とオコモードになろうとすると
不意に手を取られて、引っ張られるように早足で歩き出した。
「えっ、北山くん?」
「腹減ったな〜」
「ねぇ、このまま食事会場に行くわけじゃないよね?」
「うまい肉あっかな〜」
「ちょっとってば、」
私の言葉なんて無視して引っ張られ続けて
たまたま途中ですれ違った他の店舗の男の人がギョッとして、私たちの繋がれた手元をガン見してた。
「ほんと離してって、
「嫌なの?」
「え?」
「そんなに俺と手繋ぐの嫌?」
うっ、出た。
上目遣いのきゅるるん攻撃。
こういう必殺技があるから、年下って怖い。
「い、嫌とかじゃなくて…、」
「じゃあ会場着くまで、ねっ」
ニッコリまた笑顔を見せる可愛さとは裏腹に
しっかり手は男の子でゴツゴツしてる。
私の方が年上なのに、引っ張られてリードしてくれて。
なんとも言えないこんな複雑な気持ちにさせないでほしいんですけど…。
.
「やべ、超いい匂いしてきたっ」
「ほんとだね、私もお腹すいてきた〜」
会場を目の前にして、約束通り離された手に
少し寂しくなっちゃってて、自分の手のひらを思わず見つめた。
「ん?どした?」
「あ、ううん、早く行こっ」
食事を楽しみにしすぎてた私達は
ほぼほぼ一番乗りで会場入りして、また二人でキャッキャとビュッフェ式の並べられた豪華な料理を前にはしゃいでいた。
1886人がお気に入り
「Kis-My-Ft2」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はちみつみゆ(プロフ) - かおたまさん» コメントありがとうございます!玉担さんなのですね、どうしよう…裕太をもう振ってしまった…あわわ。でも先輩にも北山くんにもキュンキュンしてもらえて良かったです!なるほど、それぞれの結末ですね〜私もそうしたいのですが、余力があれば書いてみますね! (2021年6月2日 22時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
かおたま(プロフ) - 北山くんの主人公ちゃんのために早く大人になりたいってとこにキュンキュンしちゃいますが玉担なもんで裕太も捨てがたいからのでも藤ヶ谷先輩にも甘〜く愛されたいし〜ってなって選べません(笑)それぞれのルートの結末が見たいです! (2021年5月30日 11時) (レス) id: ca2b33aabb (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - あきさん» あきさん!参戦したのですね?!もうコメから興奮が伝わってきて私までギャーってなってます!笑 やられました?北山さんに抱かれました?笑 ほんと色気増してます!留まることのない色気に好きが増して時々怖くなりません?!(爆)移行先でもよろしくお願いします♪ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ちょうすけさん» やっぱり北山くんですよねー!裕太も一応気持ちを伝えたのであとは藤ヶ谷先輩これから頑張ってみます^^*上手く書けるか不安なのですが移行先でもよろしければ遊びに来てくださいね。涙 少しずつ気持ちを変化させながら更新していきたいと思います♪ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - そしてこの流れで(笑)やはりみっくんに1票です!笑本当に、年々色気が増していっている気がする(//∇//) (2019年5月7日 0時) (レス) id: 8dc069f5ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2019年2月21日 20時