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「か、帰りますっ、!!///」
「うん、そろそろタクシー来ると思うよ」
さっき呼んでおいたから、って。
胸を触ったことをサラッと流して
とことん用意周到で完璧な先輩。
そんな先輩にただ頷いて、荷物を手にして逃げるように部屋をあとにした。
・・のに、
先輩は外までちゃんと見送ってくれるためについてきてくれるし。
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「やばい、朝日の眩しさがきつい」
「ふふ、先輩って意外にお酒弱いんですね」
「いやいや、Aに言われたくないぞ?
俺より相当やばかったぞ?」
「……ですね。」
マンションを出ると
道路を挟んだ向こう側にタクシーが止まっていた。
「じゃあ、ご迷惑おかけしました。」
「うん、またご飯食べいこ」
「はいっ、是非」
「そんでまた家においで」
「う………ん…?」
そこで返事に困ると、また楽しそうに笑って
そっと頬に手を当てられた。
「ちゅーしていい?」
「は、はぁっ?!///」
「あはは、冗談でーす」
───ガシャンっ、
その時先輩越しの向こう側から何かが倒れる音がして視線をやると、
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「……北山くん?」
向かい側の家の前に立ってる北山くんと
その隣で倒れてる自転車。
「えっ、北山くんなんで、
「───っ、」
先輩に引き寄せられてた頬から逃れるように一歩を踏み出すと
倒れた自転車を起こし、勢いよく坂の下へと走り去っていってしまった。
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「………え?」
初めて見た、北山くんのあんな顔。
いつも笑ってて笑顔の印象しかないのに
苦しそうな、悲しそうな目。
「・・・」
なんだろう。
あの公園で北山くんと飲んだ日みたいな
胸がギューッて痛くなる感じ。
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「知り合い?」
その先輩の声にハッとして振り返った。
「職場のバイトの大学生くんで…」
「……へぇ、」
こんな場面を見られたくなかった、と
なぜか思ってる自分が不思議でたまらなかった。
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はちみつみゆ(プロフ) - かおたまさん» コメントありがとうございます!玉担さんなのですね、どうしよう…裕太をもう振ってしまった…あわわ。でも先輩にも北山くんにもキュンキュンしてもらえて良かったです!なるほど、それぞれの結末ですね〜私もそうしたいのですが、余力があれば書いてみますね! (2021年6月2日 22時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
かおたま(プロフ) - 北山くんの主人公ちゃんのために早く大人になりたいってとこにキュンキュンしちゃいますが玉担なもんで裕太も捨てがたいからのでも藤ヶ谷先輩にも甘〜く愛されたいし〜ってなって選べません(笑)それぞれのルートの結末が見たいです! (2021年5月30日 11時) (レス) id: ca2b33aabb (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - あきさん» あきさん!参戦したのですね?!もうコメから興奮が伝わってきて私までギャーってなってます!笑 やられました?北山さんに抱かれました?笑 ほんと色気増してます!留まることのない色気に好きが増して時々怖くなりません?!(爆)移行先でもよろしくお願いします♪ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ちょうすけさん» やっぱり北山くんですよねー!裕太も一応気持ちを伝えたのであとは藤ヶ谷先輩これから頑張ってみます^^*上手く書けるか不安なのですが移行先でもよろしければ遊びに来てくださいね。涙 少しずつ気持ちを変化させながら更新していきたいと思います♪ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - そしてこの流れで(笑)やはりみっくんに1票です!笑本当に、年々色気が増していっている気がする(//∇//) (2019年5月7日 0時) (レス) id: 8dc069f5ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2019年2月21日 20時