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「…ごめん、お待たせ〜…」
パパッとあれからお風呂を出ると
なぜかさっきの姿のままソファに座ってるひろ。
私を見るなり慌てて立ち上がった。
「お、上がった?!」
「うん…、どうしたの?寒くない?」
「平気平気、風呂入ってくるわっ」
そしてそそくさと浴室へと消えていくその背中。
さっきまでのあの余裕綽々な様子とはまるで違って
バスタオル片手に首を傾げた。
なんか今日はいつも以上に
一緒に寝るのに緊張感が増す。
本当はあのままもっと触れられたかった。
でもそれを許してしまったら
どこまでも許しちゃいそうで、
もうペットじゃいられなくなる気がして怖いんだ…。
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*****
「あち〜」
ボーッとしてるとひろがリビングに戻ってきて
そのままミネラルウォーターのペットボトルを片手に私の隣に腰掛けた。
石鹸の匂いと、熱い体温を隣に感じる。
「アイス食う?」
「もう食べたよ」
「食ったんかーい」
「ふふ、ごめん」
熱い体温を冷ますために食べたソーダ味のアイス。
それを確認するかのように腕を伸ばして指先で唇に触れると
そのままゆっくりとなぞっていく。
「……何味のアイス?」
「ソーダ……味…、」
「俺も食いたかったのに」
”冷凍庫に入ってるよ”って言葉を言わせない指先と
絡み合う視線。
そのままその視線が唇へと落ちて
ゆっくりと重なった。
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「………んっ、……っはぁ、」
口内を探るようにひろの舌が私を侵して
とろけるようなその快感に身を任せるしかなく、ギュッと腕を掴んだ。
───と、同時に
お風呂で熱くなった指先が背中に直に触れて
思わず目を開くと、唇をチュッと音を立てて離され
私を見つめる、見た事もないひろのオスの顔。
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「……っゃ、」
どんどん侵入してくるその手の感覚に
思わず少しの抵抗を見せると、
「待て。」
「え?」
そして、侵入してる手とは反対の人差し指を
唇に押し付けられて
「ちょっとだけ、静かに待てしててくんない?」
”待て。”
何があってもご主人様に従うその命令。
妖しく笑うその口角と指先にぞくぞくして
ペットとして超えてはいけない一線が
崩れてしまうような、そんな気がした。
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はちみつ(プロフ) - アイシュさん» なかなか玉担さんってここでお会いすることってないので嬉しいですヽ(´▽`)/はい♪移行先ではみっくんほどではないですけど、玉ちゃんも重要になってくるので是非よろしくお願いします^^* (2019年1月6日 8時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - moraさん» ひろが優柔不断でグダグダなってしまってるんで、なんとか持ち直したくてじたばたしてます、今( ̄▽ ̄;)笑 フラグカモンですか(爆)では移行先でもかるーくフラグギリギリで頑張ってみますね!笑 (2019年1月6日 8時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
アイシュ(プロフ) - えそうなんですか!!その展開楽しみすぎます!!北玉のお話すごく好きなので、移行先でも読ませてもらいます!(^o^) (2019年1月5日 21時) (レス) id: 9a45185319 (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - え?どのへんがグダグダ?まっったくもってグダグダしてないのですが…。そして、わたし個人的にはフラグかもん 笑個人的にですよ?笑おふろからのくだり、最&高だったんですけど♪ (2019年1月5日 18時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - アイシュさん» おお!!たま担さん!!待ってました!移行先でその展開になりつつあります!(ネタバレ笑)玉担さんにもドキドキしてもらえるように頑張りますね♪移行先でもよろしくお願いします^^* (2019年1月5日 15時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2018年10月16日 20時