欲しい愛と、知らない恋 ２

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────ちゃぽん、







結局私はお風呂の中。

脱ぐ、脱がないのわちゃわちゃ攻防を経て
とりあえず私が先にお風呂に入って
その後にひろが入ってくるということになった。



けど・・・、









「のぼせそう…。」









ミルク色の入浴剤を三袋も入れて湯船を真っ白にして
タオルだって頑丈に巻き巻きしたものの
やっぱりダメだ。

緊張でおかしくなりそう。








.









─────ガラッ、


「ぎゃぁぁぁ！！」






そんなことを考えてるうちにも
腰元にタオルを巻いたひろが入ってきて
思いっきりグリン！と顔を背けた。








「なんだこれ、お湯真っ白じゃねぇか」


「う、うん…入浴剤入れたから」


「ふーん。悪あがきしやがって」


「なにっ、悪あがきって！」









もくもくしてる湯気の隙間から見えるひろの顔と
上半身の身体がもう、とんでもない破壊力。



もう無理。助けて。









.








「入ってもい？」


「……だめ。」


「さみぃんすけど〜」


「……い、いいけど……、」









寒そうな仕草を大袈裟にするから
そっち側ね、って私が座ってる反対側を指さして言うと
素直にそっち側へと浴槽を跨いでから座り込んだ。








「・・・」









うん。割と距離がある。

良かった、広いお風呂で。









.








「すっげぇヌルヌルすんだけど、風呂が」


「あ、ちょっと入浴剤入れすぎたかな…？」







真っ白にしたくて入れすぎたからね。









「まぁでも気持ちいいな」


「でしょ？適温ですしね」


「そうですね」


「そう、ですよ…？」









なぜかぎこちないやり取り。

逸らしてた視線を上げて、ひろの方を見やると
湯気越しにばちっ、と目が合った。

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