欲しい愛と、知らない恋 ２

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「……やだ、ほんとにおっきいじゃん」







お風呂をお借りして
玉ちゃんの高そうなシャンプー類もお借りして
見知らぬ女の子の下着をつける。

玉ちゃんの言ってた通り
想像以上に胸がぶっかぶか。

それにだいぶ派手じゃないか、これ…、
鏡に映る自分が似合ってなさすぎてさらに落ち込む。







「玉ちゃんの部屋着もおっきいし…」







玉ちゃんから借りたTシャツもスエットもおっきい。

なんかもう全てがおっきい。









「…ま、いいか。寝るだけだし」








何かもうどうでもいいや、とヤケになり
スエットの裾を捲って脱衣所を出ると
ソファに寝転がってた玉ちゃんが体を起こした。








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「あ、上がった〜？」


「うん、ありがとう」


「下着サイズ合わなかったでしょ」


「……ノーコメントで。」


「んふ、かーわいー」







・・・なにが？

このブラがピッタリなくらいのナイスバディの子と絡んでたくせに
小さい私に可愛いとか嫌味かっ。








「もうっ、寝るっ！」


「なんで怒んのっ、褒めたのにっ」


「全然褒めてないし！」








頬をぷくっとしてあざとくオコするから
そのあざとさにまんまとキュンとして
結局許す。(弱い)







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「まぁまぁ、ちょっとこっち来て」






ボンボン強めに自分の隣を叩いて私を呼ぶから
バスタオルを首にかけて隣に腰掛けた。






「なに？」


「さっきの話の続きしよーか」


「さっきの話？」






あー……、
彩月さんがひろにだけ会いに来た理由か…。


そういえば、と思い出しまた落胆。

何だかもうメンタルやられすぎて疲れたし
色々と弱ってしまってる今、聞きたくない気もするけど…、









「……明日じゃだめ？」


「ダメっ。
今日はとことんAを打ちのめす」


「なにそれ？」


「弱らせるだけ弱らして、俺に落とすんだ」








ふんっ！てあまりに堂々と言い放つから
ポカン、と開いた口が塞がらない。


ほんとにこの子は何考えてるか分かんないし
何が目的なのか分かんないけど、




一つだけ自分の中で確実に分かることは
どんなに弱っていても知りたいと思ってしまう、ひろのこと。

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