欲しい愛と、知らない恋 ２

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「うっわ、ちょっと！
いつもこんな高い肉食べてるのぉ？！」


「いつもじゃねぇよ、別に」


「贅沢だな〜
社長だからって贅沢ばっかしちゃ駄目よ？」


「だから別にしてねぇって」








本当に〜？って疑いの目をひろに向けてる彩月さん。



あれから
彩月でーす、って自己紹介をされて
なぜか三人でのご飯へと変更になり、今に至る。

しかも二人は隣同士で
私だけ向かい側で一人だし
なんだかとっても、むむむ…な状況。






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「Aちゃん、遠慮せずに食べてねっ」


「お前が言うなっ」


「あー、何その言い方っ！」







ギャーギャーと言い合いをしながらも
何だかんだで楽しそうにしてるその姿に
なんだか凄く疎外感だし……。








「……あの、お二人はどういった関係で？」








手持ち無沙汰にウーロン茶をストローで啜りながら
そんな素朴な疑問を投げかけると
二人して顔を見合わせた。









「幼馴染みかな？」


「だな。
家近くて親も仲良いいし、よく一緒に遊んでた」


「幼馴染み…、」








そっか。
だからこんなに仲良さそうなんだ、って思うけど
距離感の近さとか、多すぎるボディタッチといい
何とも言えないこの胸のモヤモヤはなんだろ…。









「Aちゃんは？
ひろとどういう関係なの〜？」







丁度よくお待たせしましたー、とお肉が届いて
それをお礼を言いながら受け取る彩月さんを尻目に、二人で目を見合わせた。









”ペット”だなんて言っていいものなのか。

でも玉ちゃんには普通に私の事ペットだって紹介してたよね？

ひろがどう出るのかとドキドキしていると、








「友達。」


「ともだち？」








まさかの”ともだち”の一言。

嘘つき、って気持ちを込めて
彩月さんに気付かれないように軽く睨むと
わりぃ、って口パクで返される。


これは話を合わせろ、ってことだよね。





そうなんだ〜、って納得してる彩月さんに
さっきよりも更に深く、二人との疎外感が増した気がした。

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