傑と その2 ページ11
傑は私を学長の元へ送るはずなのに、今進んでいる道は学長室とは方向が逆だ。
A「ねぇ、学長室は反対なんじゃ…」
そう言い、立ち止まろうとした時、彼は振り返り、私を抱きしめた。
とっさのことで私はされるがままだった。彼の大きな胸板が顔の前にある。
強く強く抱き込まれたから、苦しくなって、傑に声をかけた。
A「すぐ、る、苦しい、よ…!」
傑「っあ、あぁすまない。驚かしてしまったね。」
そう言って彼はスッと何事もなかったかのように私に巻きつけてあった腕を解放した。
A「傑…?どうしたの、大丈夫?私よりも調子悪いんじゃ…」
傑「…Aが、突然いなくなって、混乱してた。連絡もつかないし、安否の確認だって自分からはできない。もしかして、呪霊にやられてしまったんじゃないかって思って、それで」
A「傑!!私はここにいるから、だから落ち着いて、大丈夫だよ。私は生きてるよ。」
傑「…あぁ、取り乱してごめん。君が生きてたってわかったから、落ち着いてはいるよ。だけど…あの時の約束、守れないかもしれない。」
そういって彼は顔をひどく歪ませた。
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てんぎつね。 - この作品最高すぎる…!これが求めていた友情だ…! (2021年8月1日 10時) (レス) id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう(プロフ) - はるさん» その通りです…。ご指摘ありがとうございます。謝った情報を拡散させないよう、今後設定を練ります。ご指摘、本当ありがとうございました。 (2021年3月14日 11時) (レス) id: 34fd76ba58 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 伊地知さんさしすの二つ下なので車運転できないと思うんですけど (2021年3月12日 20時) (レス) id: d709936c59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:〇こんぺいとう | 作成日時:2021年2月6日 17時