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僕がSnow Manに加入してすぐの頃のお話。


__________



ラウ「 またか、」


これで何度目だろう。
ファンレターって、中身確認されてないのかな?
多すぎて、処理しきれないだけか。


苦しい、悔しい、悲しい、辛い。
ネガティブな感情ばかりが僕の心を支配する。


だけど僕だけじゃない。
加入組はみんな、同じ境遇にあることを知っていたから、
僕は泣かないと決めていた。


『 ラウ?何見てるん?』


ラウ「 あっ、いや、何も。」


Aちゃんに話しかけられたことに驚いて、咄嗟に背中に隠したけど、
まあ、バレちゃうわけで。


『 お姉ちゃんに見してみ?』


僕は黙って便箋を渡した。


『 … ラウール。』


ラウ「 っはい!」


いつもより低いAちゃんの声に少しだけ身構えた。


『 おいで。』


ラウ「 え?」


Aちゃんは両手をいっぱいに広げていた。


『 ほら、ぎゅーーっ。』


されるがままだった。
でもなんだろう、すごく落ち着く。


『 辛かったよな、苦しかったよな、』


『 … 泣いてもええよ。』


この言葉が引金だった。
ずっと堪えてたものが一気に溢れ出した。
Aちゃんは何も言わずに抱き締めてくれていた。


Aちゃんだって、辛いはずなのに。
泣きたいはずなのに。


そう思うと、自然と涙は止まった。


『 ん、落ち着いた?』


ラウ「 ありがとう。」


『 我慢してたんやろ。背伸びなんかしやんでええから、
ありのまま、等身大のラウールでおってや?』


ラウ「 Aちゃんは、我慢してない?」


Aちゃんは少し間を置いて応えた。


『 してないって言うたら嘘になるかなぁ。』


『 けど、味方は近くにたっくさんおる。
ラウールにも、味方はいっぱいおるよ、間違いなく。』


いつになく真剣に話すAちゃん。


『 そう考えたら楽やない?
その人たちに甘えさせてもらったらええねん。笑』


『 その分、ちゃんと恩返しできるように頑張る。それだけや。』



ラウ「 ふふ、Aちゃんのファンの人は幸せだね。」


そうやったらいいなあ、って笑うAちゃんも幸せそう。


『 一緒に頑張っていこうな。』


ラウ「 うん!」



__________


どんな時でも、



たとえば君が笑うだけで

僕は僕でいられた



Aちゃんの笑顔は僕の元気の源。


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non. - みくさん» コメントありがとうございます!作者、丈くんにデレ期で。気合入れてしまいました笑 (2020年1月20日 23時) (レス) id: dd61c5edd7 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - ヤバすぎ!丈くんカッコよすぎ! (2020年1月20日 18時) (レス) id: e098bf8f94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:non. | 作成日時:2020年1月16日 21時

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