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Aは、何かあると踊ったり、歌ったりしていないと落ち着かないような子だった。
今日だってそう。
『 のえさん、アクロバット教えてください 』
川「 いいけど、なんで俺なの?笑 」
『 メンバーに頼むの恥ずいやないですか、笑 』
川「 そういうこと。よし、やろうか。おいで?」
アクロバットだってできないわけじゃないのに、もっと綺麗にできるように、って努力し続ける。
そしてAは、練習することで何かを忘れようとしている。
そんなこと、とっくの昔から知ってるんだよ。
川「 あーちがう、そこは、、こう!」
『 えっと、こう?』
川「 そう!すごいじゃん、上手にできてる。」
『 やったあ!やっぱのえさんに頼んで正解やった 』
いつもより少し暗い表情に、
やっぱりなんかあったんだな、と直感した。
川「 少し休む?」
『 あー、もう少しやってからにします 』
ほら、空元気なの、バレバレ。
川「 そ?」
放って置けるわけがないでしょ?
川「 ねぇA、言いたくないなら言わなくていいけど、
話聞いてあげることはできるよ 」
一瞬、俺の言葉が予想外だったのか、Aは目を大きく見開いた。
それから、ふぅ、と一息ついて俺の方を向く。
『 やっぱり、バレちゃいますよね笑 聞いてもらえますか?』
川「 もちろん。ここ、座って?」
『 この前、バラエティ番組に出させてもらったんです。
その時に、共演者の方が言ってるの聞いちゃって。』
`` あの子さ、正直、他のメンバー潰してるみたいなもんだよね ’’
`` 女の子って、やっぱ目立つし。’’
『 わかってはいるんです。良くも悪くも目立つやなんてこと。
やからパフォーマンスの時は絶対スカート履かんようにしてるし
メイクだって最低限で抑えたりしてるし 』
『 何よりも、他のメンバーに見劣りしやんように
ダンスも自分なりに磨いてきたつもりやし
歌やって低いキー歌えるようにトレーニングしてきた。 』
『 なんか全部、否定されたみたいやないですか。』
悔しそうに下唇を噛んで俯いてしまった。
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non. - みくさん» コメントありがとうございます!作者、丈くんにデレ期で。気合入れてしまいました笑 (2020年1月20日 23時) (レス) id: dd61c5edd7 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - ヤバすぎ!丈くんカッコよすぎ! (2020年1月20日 18時) (レス) id: e098bf8f94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:non. | 作成日時:2020年1月16日 21時