今夜、激甘注意報 【鬼滅の刃】【短編集】

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貴方side

「〜♪」

下手くそな口笛を吹きながら、悲鳴嶼さんのもとへと急ぐ。


口笛吹きながら走るとかやべぇよな……



「持ってきたよ」

悲鳴嶼「では、休憩とするか。」

「他の隊士は？」

悲鳴嶼「先に上がってもらった。」

弁当を渡して隣に座る。

「美味しい？」

悲鳴嶼「まだ、食べていない。」

「前にみつりっちが同じことやってきてやりたくなった。」

悲鳴嶼「ふふっ、Aは、かわいいな。」

「えっあっどうも……？」

可愛いなんてあまり言わないから、困る。






悲鳴嶼「そろそろ隊士が帰ってくる。」

「マジか…短いなぁ…」

悲鳴嶼さんから弁当を受け取って立つ。

悲鳴嶼「A、」

「？」

いつになく真剣な声に悲鳴嶼さんを見つめる。









悲鳴嶼「キスしてくれないか…」







「えっ…」

キス、という言葉に胸が高鳴る。

悲鳴嶼「丁度俺も座っているんだ…。」

私からキスなんてした事無い…

「えっと…。」

多分今顔赤い…

悲鳴嶼「下手になってもいいぞ。」

と、目を瞑った悲鳴嶼さん。


えっどうしよ……


心臓がホントに壊れそう…


「……」

下手になったら、ごめんなさい……！！









チュッと小さく軽い音が静かな山奥に響く。








　









「ではまたっ！！」

バッと離れて走り去る。

悲鳴嶼「……」









悲鳴嶼さんが赤くなってるのも知らずに……









今まで以上に、激甘注意報ーーー……





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