・ ページ18
貴方side
炭次郎「A。元気だったか?」
涙が引っ込んで目を見開く。
「たんじろ……なの…?」
驚きのあまりさっきより声が掠れた。
頭とか腕とか足とかに、包帯を巻いた炭次郎。
「……本、もの?ゆー、れい?」
炭次郎「本物だよ。」
と、笑った。
なんで?なんで?生きてんの?
「なんで、……?」
炭次郎「……いや、事実俺も生死の境を彷徨っているのは、自覚していた。でも、色んな人が助けてくれたんー…、
「炭次郎っっっ!!!」
炭次郎が言い終えるよりも先に炭次郎に飛びついた。
「たんじろーっ…!!!」
涙がドバっと溢れて苦しくなる。
炭次郎「ごめんな。」
と、後ろに手を回してくれた。
そして頭を撫でてくれる。
炭次郎は、私が泣き止むまで待っててくれた。
ずっと手を繋いでくれた。
炭次郎「落ち着いた?」
「うん……」
炭次郎の声が心におちていく。
体に、染みてく。
炭次郎「……なぁ…」
「炭次郎!あのね!」
私は、炭次郎の声を遮った。
早く言いたい。
ーーー私も、炭次郎ことが
「……っ……」
でも言えない。
緊張とか、不安とか。
心臓が、「告白」を意識した瞬間ドッと大きくなって早く脈を打つ。
炭次郎「?A?」
「わっ私…………」
体中が熱くなっていくのが自分でもわかる。
「っ……炭次郎のことがーーー…………
炭次郎「もう待てない。」
「えっ…」
ふにっと唇に柔らかい感触。
遅れてチュッと軽い音がした。
炭次郎「A、好き。大好き。」
視界が鮮やかになった。
音が、聞こえる。
感覚が、気配を感じられるようになった。
炭次郎の匂いがする。
「私も炭次郎の事好きっっ……!!」
ーーーーーーー
195人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みくる໒꒱ - すごい面白いです!特に無一郎くんのお家でぇとが好みにドストライクでした、、🤍リク失礼しますっ!錆兎くんのお話し読みたいです!もし良ければお願いします🫶🏻❤️🔥 (1月25日 14時) (レス) @page33 id: 315a2a274d (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - リクエストで、玄弥お願いします! (2021年1月12日 23時) (レス) id: ab72577554 (このIDを非表示/違反報告)
狼犬 - リクエストです!φ(^Д^ )遅いかも知れないんですが、無一郎くんと結婚してラブラブしているのを見てみたいです!あったらすみませんでした!m(_ _)m (2021年1月2日 23時) (レス) id: 9d56067a81 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リクエストで主人公が鬼かして泣きなから刀を刺そうとしてやめたらお願いします別々で義勇さんと風柱お願いします (2020年9月23日 3時) (レス) id: 11bfd4eba2 (このIDを非表示/違反報告)
恋 - リクエストしていーですか!!しますね!!(答えてない もうあるけど、善逸のが見たい…!!設定とかは作者さんに任せます!前の話を踏まえてでもいーし… とりまお願いしもす(( (2020年9月22日 22時) (レス) id: b0074abe1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:この作品の作者 | 作成日時:2020年9月12日 21時