【prsk】キミ色のセ カ イにて。【短編集】

テスト勉強。　ビビバス ページ12

「あ、杏ちゃーん…」

「彰人…」

『おーい、2人共〜…？？』

私がこはねちゃんから救難要請(テスト勉強のヘルプ)をもらったのでいつもの場所へ向かったのだが…ドアを開けて目に入ったのは机に突っ伏す人と頭を抱えて唸る人。そしてその周りをアタフタする人と呆れながらも教える人。
…一言で言うと、カオスである。

「勉強して〜…！あとちょっとだから、頑張ろう！ね？」

「手が止まっている。追試になって困るのは俺達もなんだが…」

『…やっぱり私帰ろっかな。』

…面倒くさそうな雰囲気しかしない。
去年までは彰人と杏と冬弥で勉強してたんだけど、ね。…分かるでしょ？

「わ〜！！帰んないで！お願い〜！」

『あ〜、分かった帰んない。…だから勉強、できるよね？』

「…ﾊｲ。」

心なしか杏に圧をかけといて…んじゃ〜やりますか…！
__________

「…なぁ、冬弥。このページ終わらせたら歌わねぇ？」

「駄目だ。」

「そうか…このワーク終わったらどうだ？」

「…駄目、だ。」

『いやいや、迷わないで？！』
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「うぅ〜、A〜分かんない…！」

『これはね、教科書のここの例文とほぼ同じだよ。これが増えてるだけ。』

「じゃあ…こう？」

『…それだと語順が変になるから…』

「…英語難しい〜！」
__________

「なぁ、A。ちょっといいか？」

『どうした冬弥。』

「…なんでこうなったか分かるか？」

『…こうすればこうにはなるけどこれは…？どこから出てきたこれ…』

「…え？これってこうするんじゃねぇの？」

『彰人、これ中学生の内容とほぼ同じだよ…？』

「嘘だろ？！」
__________

「Aちゃん〜…ど、どうしよう…！」

『ん？どうしたのこはねちゃん…って、杏〜？？』

「…分かりません。」

『…もう、どこ…？って、さっきと同じやつだよ。』

「分かんないって〜！！」
__________

『あー…そろそろ門限だ…帰るね。勉強ちゃんとやってね。杏、彰人。』

「「ﾊｲ…」」

「ありがとうAちゃん！助かったよ！」

「本当に助かった。Aも勉強頑張ってくれ。」

『ん、じゃあね！』
__________

あ、勉強教えるばかりで自分の勉強してない…まぁ、いっか！！
__________

「「A…！赤点回避した…！」」

『おめでとう…嬉しいよ…』

本当に嬉しい、本当に。…いつもこの調子で勉強してくれたらいいのに…

「…ちなみにお前の順位は？」

「あ！気になるー！」

『んー？2位。』

「「2位…？！」」

多分平和なお買い物。　東雲姉弟と瑞希→←屋上で過ごす時間。　類&瑞希

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