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屋上で過ごす時間。 類&瑞希 ページ11

朝、学校に来て教室のドアを開ける。
すると教室にいた人がこちらを見る。…私を見るみんなのその目が嫌いだ。
教室が静まる。
誰も私なんかに挨拶をしない。だから、私も無視をする。
その静寂を断ち切るように誰かが入ってきた。

チッ…邪魔だな…おはよ…あ、やっべー…今日提出の課題やってない!…写さしてくんね?」

「やだよ…やってないのがわりぃんだろ…」

教室に賑やかさが戻る。

『…』

気が付くと、私の足は逃げるように階段へ向かって走り出していた。
途中で先生とすれ違う…が、先生は私の方に顔も向けずにクラスへ入っていった。
先生もみんなも、私の事を無視する。だから、嫌いだ。

ホームルーム始めるぞーって、またAはサボりか…
遠くの方から先生の声が聞こえる。
サボってるから、だからなんだ。そう思いながら走っていると屋上の扉の前に着いていた。

___ガチャッ

屋上の扉を開けると、やはり2人がいた。

2人はこちらを見る。
そして…

「…今日は遅かったね。」

「おや、Aくんじゃないか」

___話しかけてくる。

『こんな時間に屋上来るのって私ぐらいでしょ』

だから、私もそれに返事をする。

「ふふふ、そうだねぇ…」

「…ボクは寝るから静かにしててよね」

『分かった。おやすみ瑞希。』

私がそう言うと、瑞希は返事もせずにブレザーを布団代わりに体にかけて寝っ転がった。
私は壁にもたれかかって、類が機械をいじっている姿を眺める。
遠くで鳥が歌っていて、雲は滑っていくように流れていく。
この時間は楽で好きだ。気ままに過ごすことができるし、邪魔をするものはなにもない。
__________

ぼーっとしていたらチャイムが鳴った。昼休みだ。

「おや、もうこんな時間か」

「ふぁ〜…よく寝た…」

『瑞希おはよ』

「ん、おはよ」

少し日陰に移動して昼食の準備をし、『…それじゃ、いただきます。』と言う。それに合わせて2人もいただきますと手を合わせる。

「あ、類またパンとゼリーだ…」

呆れたように瑞希が言う。

『野菜食べなよ。ほら、ミニトマト。』

「…丁重にお断りするよ。」

3人で喋りながら食べる。私はこの時間が好きだ。

幸せな時間はすぐに過ぎ去ってしまう。

だから、この時間が続きますように…と、二人の不幸を願ってしまう。

___ごめんね、類、瑞希。

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めろん(プロフ) - うさぎ飼いさん» すごい好きです…!読んでる時はわ〜(*´ω`*)となりました!ありがとうございました〜っ!! (2022年10月17日 22時) (レス) @page11 id: 47d1a03287 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ飼い(プロフ) - (名前)さん» コメントありがとうございます。いいね!ってことですかね…?嬉しいです!ありがとうございます〜! (2022年10月12日 20時) (レス) id: 5f314245cf (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 😎👍 (2022年10月11日 21時) (レス) id: 6868ad981d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ飼い(プロフ) - めろんさん» 遅くなってしまってすみません…完成しました!なにか違うなどがありましたら言ってください。書き直します。 (2022年10月9日 10時) (レス) @page10 id: 5f314245cf (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ飼い(プロフ) - めろんさん» リクエストありがとうございます…!!書きますので、少々お待ち下さい!!お楽しみに…! (2022年9月17日 21時) (レス) id: 5f314245cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさぎ飼い x他1人 | 作者ホームページ:ないです。  
作成日時:2022年9月9日 22時

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