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018 ほっとけない ページ18

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ユキさん、という大貴くんのいとこの女性は、とってもスタイルがよくて、オシャレでかっこいい。

いかにも『お姉さん』という感じで、大貴くんがいつも負けるんだよ俺、と言っていた意味が少しだけわかるような気がした。Aにはたぶん優しいから大丈夫、と大貴くんは笑っていたけど、それは本当だった。すごく優しくて、話しやすいお姉さん。わたしは彼女が醸し出すその空気にすぐに溶け込んでしまった。









ユキ「へぇ、じゃあまだ知り合ったばっかりなんだ?」





「はい。」





ユキ「それにしては気にかけてるね、あいつ。」





「へ………?」





ユキ「お願いされたのよ。うちには男物しかないから、女の子用の可愛いやつ貸してあげてくれって。」









………そうなんだ。

『いいもの』って洋服のことだったんだね。ユキさんにはもちろんだけど、大貴くんにもお礼言わなきゃ。









ユキ「で、どっちが告白したの?」





「へっ!?」





ユキ「嘘、まさか『付き合ってない』って本当なの?」





「つ、付き合ってなんか……!」





ユキ「えー、そうなの?わたしに隠してるだけだと思ってた。」









なんて楽しそうに笑うユキさんは、饒舌にわたしと大貴くんのことを探りながらも、持ってきたいくつもの洋服で着々とコーディネートを組んでいく。









ユキ「でもね、あいつ確実に狙ってるよ?Aちゃんのこと。」





「………い、いやいや、そんなこ」





ユキ「そんなことあるのよ。小さい頃から見てきたからわかる。なーんか、ほっとけないんだろうなぁって。じゃなきゃこんなこと頼まないでしょ。」






「………、」









返す言葉が見つからないけど、たぶんそれは違う。

だってまだ会ったばかりで、大貴くんに『女の子』として見られてるかどうかすら危ういところ。一目惚れしたのはわたしのほうで、ここまで追いかけてきたのもわたし。ほっとけないのは、きっと大貴くんの優しさだ。








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むぎ(プロフ) - まくるさん» ありがとうございます!大変なご時世だからこそ、少しでもみなさまの息抜きになればと思っています(^ ^) この新作もキュンキュンしていただけるように頑張ります。これから色んな展開が出てきますので、最後までよろしくお願いします☆ (2020年7月4日 19時) (レス) id: 88d801cec9 (このIDを非表示/違反報告)
まくる(プロフ) - 初コメント失礼します。新しい作品ですね、おめでとうございます!いつもキュンキュンしながらむぎさんの作品を拝見させて頂いております。こんなご時世で大変かもしれませんが、自分のペースでいいので更新頑張って下さいね♪ (2020年6月28日 18時) (レス) id: 968d5c61de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぎ | 作成日時:2020年6月28日 15時

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