001 人魚姫 ページ1
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大貴side
夏休み終盤。
照りつける太陽に目を細めながら、リュックひとつでやってきたのは田舎のじいちゃんの家。
大貴「じいちゃーん!」
祖父「おう、大貴。よく来たな。」
空きっぱなしの玄関から叫ぶと、奥からひょっこりと顔を出して迎えてくれた。
ばあちゃんが亡くなって数年。海沿いに建つこの家にひとりで住んでいる俺のじいちゃん。夏休み最後の1週間をここでダラダラと過ごすのは、小学生の頃からの恒例行事だった。
祖父「いくつになった?」
大貴「もう高3。来年から大学生だよ。」
ちなみにこれは会うたびに聞かれる。
出してくれたアイスを縁側で齧りながら、青い空の真ん中を優雅に流れていく雲をぼーっと見つめて。
大貴「…………夏休み最高。」
2本目に手を伸ばそうか迷いつつ、ごろんっと寝転がった俺はそう呟いた。
都会から離れたこの場所で、時間を忘れ、じいちゃんと過ごす1週間。今年もいつも通りの『夏』が過ぎていくはずだった。
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だって信じられる?
俺が恋した女の子が、人魚姫だったなんて。
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むぎ(プロフ) - まくるさん» ありがとうございます!大変なご時世だからこそ、少しでもみなさまの息抜きになればと思っています(^ ^) この新作もキュンキュンしていただけるように頑張ります。これから色んな展開が出てきますので、最後までよろしくお願いします☆ (2020年7月4日 19時) (レス) id: 88d801cec9 (このIDを非表示/違反報告)
まくる(プロフ) - 初コメント失礼します。新しい作品ですね、おめでとうございます!いつもキュンキュンしながらむぎさんの作品を拝見させて頂いております。こんなご時世で大変かもしれませんが、自分のペースでいいので更新頑張って下さいね♪ (2020年6月28日 18時) (レス) id: 968d5c61de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぎ | 作成日時:2020年6月28日 15時