* お気に入り2000人突破記念 * 番外編 ページ7
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「お帰りなさいませ、ご主人様♡」
『お、お帰りなさいませ……』
────イケブクロ某所にて。
可愛らしくも計算高い振りを決める少女と、ぎこちない笑顔でぎこちない振りをする少女がいた。
…メイド服で。
何を隠そう、聖羅とAである。
何故こうなったのか。
それは少し時間を遡る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『……バイト?』
「どうしても人手が足りなくて…お願い!今週末だけ、手伝ってくれないかな…?」
そう頼み込まれ、困った私と聖羅は顔を見合わせた。
この目の前で手を合わせている彼女は、高校に入ってからできた友達の1人。
科が違うのに珍しく教室に訪ねてきたと思ったらこれだ。
「……ふむ。ねえ佐藤ちゃん、そのバイトの時給はおいくら?」
『まず聞くのそこなんだ…』
やけに目がキラキラしている聖羅が口を開いた。
質問がアレだけど、流石その齢にして計画的に貯金してるだけある。
そしてすぐに返って来た答えに、その深碧の瞳をカッと見開いた。
…軽くホラーだよ聖羅さん。
「よし、やろうA」
『決断はや』
「だって私のバイト先より時給良いよ!?これはやるべき!!」
『ええ…』
とまあそんな訳で、完全に時給に釣られた聖羅に引きずられ、バイトをする事になったのです。
でも、聞いてたのは「カフェのウェイトレス」って話だったんだけどな?
いや確かにそうなんだけど、
何で私はメイド服を着て接客をしてるんだ??
「A、笑顔がぎこちないよ。せっかくの美人が台無し〜」
『だって…だってそうもなるでしょ!?逆にもう適応してる聖羅の方がおかしくない!?』
「えー?だってこんな経験滅多に無いんだから、楽しまなきゃ」
ね?♡とウインクをして見せる聖羅。
その適応力の高さ私にも分けて欲しいよ。
「セイラちゃん、Aちゃん、私手が離せないから案内お願い!」
「はーい!ほら行くよ」
『もうどうにでもなれ……』
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1000人の時に何もできなかったので、その時の感謝も合わせた番外編です。
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みゆ - 続き気になります〜!更新待ってます! (1月20日 15時) (レス) @page34 id: 38735f9208 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続き気になる〜更新がんば (2022年5月20日 21時) (レス) @page34 id: e3725c1631 (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - え?続きが気になるぅ!!更新頑張ってください! (2021年9月11日 0時) (レス) id: efb845659a (このIDを非表示/違反報告)
しっとりチョコがすごく食べたい。 - うぅ……癒しを!!癒しを恵んでください!!更新待ってますぅぅぁぁぁ!! (2021年1月10日 15時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
けい - お話めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2020年12月25日 16時) (レス) id: 54e19010c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麦子 | 作成日時:2018年12月6日 22時