ちょっと強くなりすぎた。2【hpmi】

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無事に買い物を終えた聖羅と共にイケブクロへ帰って来る頃には、もう空はすっかり藍色に染まっていた。

明日も学校があるので、早足で家路につく。





「今日はありがとね。Aがいなかったら警察沙汰になってたよ」

『本当にね…またボディガードが必要になったら言って』





聖羅の言う警察沙汰とは、決して大袈裟な言い方ではない。


実は帰る途中で、またガラの悪いお兄さん達に絡まれたのだ。

あの人達は多分ヤのつく職業の人だと思う。


私が倒したから良かったものの、もし聖羅1人だったら……

そんな展開、考えたくもない。


この際、聖羅にも護身術を教え込もうかと考えているところだ。





「じゃあ、また明日ね」

『うん。おやすみ』





あれこれ考えている間に、どうやらそれぞれの家の方向へ分かれる道まで来ていたようだ。

手を振り返し、私も家の方向へ歩き出す。


ローファーの音を聞きながら、1日を思い返してみる。



────今日も、新しい出会いがあった日だった。

最近知り合う人達は何故か揃ってキャラが濃い。


……でも退屈な日々から抜け出せる点では、それはそれで良いのかも。

なんて、少し能天気だろうか。




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