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・
『雨すごいですね…』
「予報によると、まだ降るみたいですよ」
うげ…と思わず声が出た。
窓を叩く雨はさっきよりも勢いを増している気がする。
遠くでは雷の音も聞こえ始めた。
「お前帰れんのか？」
『んー……一応家に連絡してみます』
「そうですね、ご両親に迎えに来てもらうのが一番良いでしょう」
『いえ、親では無いんですけど、家族がいるはずなので』
確か今日は翼がオフの日のはず。
私が連絡を入れれば何かしら手段を使って飛んでくるだろう。
…ご存知の通り、両親は多忙を極めているので迎えに来るとは思えないから。
「ま、もし何かあっても俺様が送り届けてやるよ」
『それはそれで怖いので遠慮しておきます…』
「何でだよ」
ムッとする左馬刻さんに、何でもです〜と言ってお手洗いに立つ。
というか、さっきから理鶯さんがキッチンへ篭ったきり出てこないのだけど…一体何を作っているのだろう。
左馬刻さんと銃兎さんが物凄く必死に止めようとしてたのも何だか気になる。
『ついでに覗いて来るかなぁ』
なんて呑気に呟いた自分を恨む事になるのは、このすぐ後の事である。
・・・・・・・・・・・・・・・・
♪〜
「あ？」
Aが部屋から出て行った後、置きっ放しにされた彼女の端末が鳴り出した。
今部屋にいるのは銃兎と左馬刻のみである。
2人は即座にアイコンタクトを交わした後、まず画面を覗いた。
表示されているのは「聖羅」の文字。
「聖羅…？誰だ？」「前にあの子と一緒にいた子じゃないのか？」「ああ、茶髪の」
そんな会話をした後、左馬刻が端末を手に取って通話ボタンをタップした。
後ろで「おい！？」と叫ぶ銃兎は無視して、勝手に通話に出てしまった。
��あ、もしもし！？A大丈夫！？��
「アイツなら今居ないぞ」
��そうだよね、やっぱりまだ怖………えっ…？��
この声……………あ、あ、碧棺左馬刻！！？？！？？！！��
「うっせえ！！」
いきなり絶叫した聖羅に、思わず左馬刻は端末を耳から離した。
しかしそんなのもお構い無しに、聖羅は端末の向こうで騒ぎまくっている。
��な、なななな何で碧棺左馬刻がAの電話に！！？��
「まあ色々あってな。雨宿り中なんだわアイツ」
思い切り説明を端折った左馬刻に、銃兎は思わず溜め息をついた。
「つか、今��怖い��って言いかけたか？」
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みゆ - 続き気になります〜！更新待ってます！ (1月20日 15時) (
レス) @page34 id: 38735f9208 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続き気になる〜更新がんば (2022年5月20日 21時) (レス) @page34 id: e3725c1631 (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - え？続きが気になるぅ!!更新頑張ってください！ (2021年9月11日 0時) (レス) id: efb845659a (このIDを非表示/違反報告)
しっとりチョコがすごく食べたい。 - うぅ……癒しを！！癒しを恵んでください！！更新待ってますぅぅぁぁぁ！！ (2021年1月10日 15時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
けい - お話めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2020年12月25日 16時) (レス) id: 54e19010c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦子
| 作成日時：2018年12月6日 22時
