検索窓
今日:2 hit、昨日:16 hit、合計:285,861 hit

番外編 7 ページ13







どうやら、神宮寺先生と店長は知り合いらしい。

店長の交友関係は一体どうなっているのだろうか。





「今度は独歩くんと一二三くんも連れて来ます」

「あらっ、嬉しいわぁ〜楽しみにしてる♡」





あの2人、すっごく可愛いもの♡

と、うっとりしながら言う店長に何故か恐怖を覚えた。

取り敢えず観音坂さんと一二三さんは全力で逃げた方が良いと思う。

今日は2人とも休日出勤で来られなかったらしいけど、来なくて正解だ。

来てたら多分、今頃食われてると思うから…





「今日の所は失礼します。ユキさんの顔を見に来ただけなので」

「そう?残念…Aちゃん、私お見送りしてくるわね」

『分かりました』

「Aさんも、また今度」

『はい、シンジュクで会った時はまた声かけますね』





ひら、と神宮寺先生は手を振って、店を後にした。

滞在時間は短かったものの、何だか色々と浄化された気がする。

流石先生。

流石仏。


ああそうだ。

初めて神宮寺先生と会った時、私は顔をほぼ隠していた。

なのに何故私の事が分かったのかというと、どうやら翼が私の写真を見せていたようで。

翼は「自慢の姉だ」と話していたらしい。





『さてと、今度こそ休憩に…』

「Aちゃぁぁん!助けて!!」





扉が閉まったのを確認して、今度こそ裏へ引っ込もうと思ったが、

めちゃくちゃ焦った声に名前を呼ばれて動きを止めた。

……何だろう、すごーく嫌な予感がする。





『…どうしたの?』

「あれどうにかして〜〜!!」





あれ、と彼女が指差す先。

目に入ってきた光景に、盛大な溜め息が出た。





『またか…』

「また?」

『何でもない。じゃ、行ってくるね』





うん…?と怪訝な顔をする彼女に背を向けて、店のど真ん中で睨み合っている2人の元へズカズカと歩き出す。

ええ、またやってくれましたよ。彼らです。





『こらっ、喧嘩はダメですよ!一郎さん、左馬刻さん』





どうやら今日は、簡単には休めないらしい。












_____________________________________





思いの外長くなってしまいましたね…

リクエストをくれた月華姫様、ありがとうございました。

麻天狼の出番は「第一回韻踏闘技大會」の番外編までお待ちください…




**.→←番外編 6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (568 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2512人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みゆ - 続き気になります〜!更新待ってます! (1月20日 15時) (レス) @page34 id: 38735f9208 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続き気になる〜更新がんば (2022年5月20日 21時) (レス) @page34 id: e3725c1631 (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - え?続きが気になるぅ!!更新頑張ってください! (2021年9月11日 0時) (レス) id: efb845659a (このIDを非表示/違反報告)
しっとりチョコがすごく食べたい。 - うぅ……癒しを!!癒しを恵んでください!!更新待ってますぅぅぁぁぁ!! (2021年1月10日 15時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
けい - お話めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2020年12月25日 16時) (レス) id: 54e19010c8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:麦子 | 作成日時:2018年12月6日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。