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サンジ『ん………はっ…Aちゃん!?』


バッ!と起き上がったとき、ふわり…とサンジにとって懐かしい香りが鼻をくすぐる。

外はもう、とっくに日が昇っていて
自分がどれだけの時間爆睡していたのか、理解するには十分だった。


サンジ『毛布……と手紙?』


カサッと紙に触れた時、またも懐かしい香りがし、
そこでやっとサンジは気がついた。


サンジ『これ…Aちゃんが昔使っていた香水の匂いだ。』



サンジくんへ


相変わらず、サンジくんの料理は美味しくて

懐かしくて涙が出そうでした。ご馳走さまです。


気持ちよさそうに寝ていたので声をかけず

勝手に出て行く無礼をお許しください。


そばにいると、貴方の底知れない優しさに

つい、甘えてしまいそうになるから…

だから、もう出発することにしました。


次にサンジくんと会う時には…

必ず、絶対全てを終わらせてくる。そしたら…

そしたら、今度はベッタベタに甘やかしてね♡


昔から、女の子の前で絶対に気を抜かない貴方が

私の前でだけ気を許してくれるところ

大好きだったよ。


自惚かもしれないけれど…

私がサンジくんの家族として…

貴方の心の拠り所になれていたのなら

何よりです。

姉で妹のAより





サンジ『Aちゃん……ははっ。そうかぁ…俺にとってキミは……
仲間ってより家族だったんだなぁ。』



シャボッとタバコに火をつけ、ふぅーっと煙を吐くサンジはあることに気がつく。


一本だけタバコが逆さまに入っていたのだ。





Aちゃん!またキミ、俺のタバコを…
俺がいうのもなんだが、こんなもの体にもお肌にも敵なんだよ?


あれ?バレた??


わざとバレるようにしてることはわかってるぜ?
もう…勝手にはダメだって何回言えば…
次は一緒にいる時にあげるから!わかったね!?


あはっ!やっぱりサンジくんは私に甘いなぁ!!





サンジ『まぁたキミは…人のもの勝手に。くくっ!
まさか、Aちゃんへの"特別な"感情の正体を本人に気づかされるとはなぁ。
いや、違ぇか。あの子も同じだったんだな。きっと…』

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むぎむぎ(プロフ) - 天草 翠さん» そんなにお褒めいただけるなんて……ありがとうございます!!読んでいただき感謝です!!!! (2022年10月1日 21時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
天草 翠 - とても素敵な作品でした!物語の設定や進み方が本っ当にセンスがあってここでは書ききれません(๑>◡<๑) ありがとうございました╰(*´︶`*)╯♡ (2022年10月1日 18時) (レス) @page44 id: 70ed37fde4 (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - ボンクラMONKEY ピーヤの人さん» ひゃー!!ありがとうございます!!こちらこそ読んでいただき、コメントまで本当にありがとうございます!! (2022年9月30日 22時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
ボンクラMONKEY ピーヤの人(プロフ) - すごく素敵な作品をありがとうございます。とても面白かった...。感動しました。本当にありがとうございます。 (2022年9月30日 20時) (レス) @page44 id: 7a2b040506 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぎむぎ | 作成日時:2022年9月29日 18時

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