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中学から一緒の光成とは何かと縁があり
仲のいいクラスメイトから
今ではなんでも話せる男友達となった
竜生を紹介してくれたのも光成で
私のメンタルが落ちてるのを察すると
こうやって話を聞いてくれる
「竜生に素直に言えばいいじゃん」
「嫉妬してると思われるのやだもん」
“俺には素直に言えるのにね“とマジレスされて
そんなことは分かってはいるけど
嫌われたくないという気持ちが先行して言えない自分
予鈴のチャイムが鳴り響き
光成が立ち上がる
「竜生なら分かってくれると思うけど」
“ほら、遅れるよ？”と
先に屋上を後にした光成を追いかけるように
私も教室へ戻った
本礼直前に後ろの入り口から滑り込んだ教室
入り口側の最後尾に座る竜生に引き止められたけど
丁度よく先生が入ってきて竜生は私の腕から手を離す
彼とは離れた自分の席に座るまでの僅かの間
竜生が私の動きの後を追うように
見つめていたことを知る由もなかった
授業を受けていると
隣の席の子から僅かに聞こえるような声で名前を呼ばれて
顔を向けると折り畳まれた小さい紙を渡される
それは竜生から私に当てたもののようで
先生に気づかれないように紙を開く
“昼休み戻れなくてごめん。
今日は部活も委員会もないから
放課後デートしよ？”
お世辞にも上手いとは言えない文章の文字と
名前だけやけに綺麗に書かれた
竜生からのメッセージに笑みが溢れる
“放課後楽しみにしてるね”
返事を書くと
再び折り畳まれた小さな紙は
竜生の元へと戻っていった
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作者名：Soda | 作成日時：2022年10月25日 19時
