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あの後、残念ながらワタくんと会うことができず
ほんとその日限りとなってしまった。
文化祭から数日経つというのに“楽しんでいってね“と
言ってくれた時のワタくんの笑顔が頭から離れなかった。
“ブブッ”
自分の席で項垂れているとスマホの通知を知らせる音がする
誰だろうとタップすると見慣れないアイコンに“Vasayegh WATARU”の文字
え？誰？外人さん？とあたふたしていると
用事から戻ってきたゆーちゃんに“Aどうしたの？”と声をかけられる。
「なんか知らない人からメッセージきたんだけど」
そう言ってスマホの画面をゆーちゃんに見せる
「え、Vasayegh WATARU？ あ、ワタくんじゃない？」
ゆーちゃん言われて恐る恐るタップしようとしたら
もう一通きたメッセージは光成からで
“A、ワタのこと覚えてる？
ID教えて欲しいって言ってきたから教えた。
メッセージ来ても驚かないでね。”
と書かれていた。
急に判明したメッセージの相手がまさかのワタくんで
ドキドキが止まらない。
ゆーちゃんに早く見てみなよ！背中を押されて
勇気を出してタップする
“Aちゃん覚えてる？
学園祭であったヤーマンの友達のワタです。
Aちゃんのことあれからずっと気になってて…
もし、よかったら俺と付き合ってくれませんか？
返事は急がないんで。考えてくれたら嬉しい。”
何度メッセージを読んでも
“付き合ってください”と書かれていて驚きが隠せない
固まる私をみてゆーちゃんがスマホ覗きこんで
文面を読むと“Aよかったじゃん！”と
背中を叩いてきてようやく発した言葉
「夢じゃない？」
「うん、夢じゃないよ、間違いなく書いてるよ！」
私の返事はもちろん決まっていて
ワタくんへ返事を打ち始めた
もちろん答えは“よろしくお願いします“で！
『告白メール』
fin
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作者名：Soda | 作成日時：2022年10月25日 19時
