【半刻、語らえ】*栗花落カナヲ[参] ページ10
.
「……カナヲちゃんと話せて嬉しいよ、すっごく嬉しい。こんな部屋に閉じ込められてなかったら、もっと嬉しかったけど」
彼女はじっと、握る私の手を見つめていた。
そして、そっと片方の手を出し、きゅっと握った。
「…………私も、嬉しい。……Aと話せて、嬉しい」
いろんな話を、したい。
彼女はそう呟いて、微かに赤らんだ頰を隠すように下を向いた。
「(可愛い……!!!!)」
私で良ければどんだけでも話すわ、あの子達の痴態でも何でも話すわ……君みたいな子相手ならお金発生するわこんなん……タダで良いの?褒美か?
世間話から蝶屋敷のみんなの事、任務での出来事、その他他愛の無い話を延々と続け、時が忘れる程夢中になって話していたら、不意にカナヲちゃんが気付いたように扉の方を見た。
「……扉、開いた」
「えっ本当?」
……確かに開いてる。早い。何なら短かった……
短かったねぇなんて、少々残念に思いながらも立ち上がろうとした私の隊服をぎゅっと握られた、完全な不意打ちだったので尻から着地した。ケツへのダメージが割と壮絶である。
「!っご、ごめん……!!」
「いや、全然良いんです、良いんです」
「ほ、ほんとに……?」
あわあわした様子のカナヲちゃん。しかししっかり私の隊服を握っている。一体どうしたって言うの、カナヲちゃん。
「…………ま、まだ、Aと、話したい」
「…………!!!!!」
小さな小さな声が聞こえた。多分外だったら聞こえない程の声量。室内で何とか聞こえる程の小ささ。
恥ずかしさからか、彼女は俯いていた。しかし耳が赤く染まっている。
………拾ったよ、私は。
カナヲちゃんの言葉、しっかり届いたよ……!!
「……お茶も茶菓子もは無いけど、いっぱい話そ!!」
にっこり笑ってそう言えば、彼女は顔を上げた。
目を丸くして、二、三度瞬きして、そして。
「______有難う」
一言呟き、彼女は華やぐような笑顔で微笑んだ。
.
未だカナヲちゃんの口調が掴めません。最早悲劇。
アニメ喋ったねカナヲちゃん可愛かったよ!勿論推すよ!(ニッコリ)
リクエスト、有難うございました!
【壁ドンしろ】*猗窩座[壱]→←【半刻、語らえ】*栗花落カナヲ[弐]
1826人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵羽〜best friend group〜(プロフ) - カナヲちゃんが可愛すぎる件についてッッッ!ぱんこさんの○○部屋ホンッッットに大好きです! (2020年8月26日 16時) (レス) id: bccf6ec4c9 (このIDを非表示/違反報告)
秋花(プロフ) - リクエスト失礼します!不死川実弥さんでDキスなど強引&激甘が拝見したいです!お忙しい中大変恐縮ですがよろしくお願い致します! (2020年2月17日 2時) (レス) id: 543d736c91 (このIDを非表示/違反報告)
ちか - リクエスト失礼します 善逸の壁ドン、Dキス…善逸とのぎこちない感じがいいです。お忙しいと思いますがリクエスト聞いてもらえると嬉しいです (2020年1月21日 19時) (レス) id: 0b48e21538 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - リクエスト失礼します!!義勇さんで口移し…とか…甘めがいいです!!お忙しいでしょうがお願いします!!いつも楽しみにしています!!ありがとうございます! (2019年10月25日 22時) (レス) id: e4c2e9d2f5 (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - 炎柱わっしょい!!!!!!!(鼻血) (2019年10月15日 15時) (レス) id: 567b9ad697 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年9月8日 22時