社会人(仮)、「○○しなきゃ出られない部屋」に閉じ込められたの巻、弐【鬼滅の刃】

【耳を責めろ】＊煉獄杏寿郎［壱］ ページ3

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リク有難うございます。《拾壱》



【耳責めしないと出られない部屋】







いやそれ、もれなく私の鼓膜が死ぬやつ〜〜〜！！！！！

いつもの如く訪れた部屋にて(気軽に言ってるが気軽ではない) 、いつもの如く「あ〜メンドくせ」と思いながら【命令板】を見たら絶望した。



「ふむ、「みみぜめ」とな！」



相手：煉獄杏寿郎氏

命令：耳責め


もしかして：鼓膜死亡のお知らせ



「助けてーーー！！！！敵なら未だしも味方に殺されたくない〜〜〜！！！！！」

「その扉に縋っても無駄だぞ天夜少女！その扉は俺が幾度斬りつけようとも開かなかった！！」

「だからだよ察せよ！！まだ死にたくないんです私！！！」

「安心しろ！俺が居る限り君に危険が及ぶ事は無い！柱として後輩の盾となるのは当然だからな！！」

「貴方は今正に！私(の耳)に向けられた鋭利な矛となるんです！！」

「よもやよもや！」

「よもやよもやじゃねーよ！！！」



なんだこのキングオブマイペース！！あと何処見て笑ってんだアンタ、ホント喉痛えよ！！突っ込みすぎて疲れたよ！！それでも私の鼓膜は守りたい！！！


耳を塞いだ。あの人絶対「耳責め」の意味を理解していない、絶対耳元ででっかい声で叫べば良いとか思ってる。今にきっと私の鼓膜絶対ぶち破るマンになるんだ。

そして本来の意味も教える事が憚られた。普通に恥ずかしい死ぬ。つまり詰んだ。助けて〜〜この部屋では全く活躍できない千里爺ちゃん〜〜！！！！



「兎にも角にも、その様な瀕死の蟋蟀の真似をしていても出られないぞ天夜少女！」

「誰が死にかけのコオロギだこの野郎蹲ってるだけじゃ！！」

「よもや、驚いた！耳を塞いでいても俺の声が届くとは！」

「アンタの声はどでけぇですからね、貫通する勢いで聞こえます！！」



蹲ったまま耳を塞いで背を向けていた私の後ろに気配を感じた。
振り返れば、やはり何を考えてるのか分からない目とバッチリ合った。ひえっ



「その手を下げろ、天夜少女。このままではいつまで経っても出られないぞ」

「いや、嫌なんです本当に、私まだ鼓膜さんと友達のままでいたいんです」

「……先刻から君は何を言っているんだ？意図が読めん、不明瞭だ」

「煉獄さん、煉獄さんは、あの【命令】の意味が分かってるんですか？私がビビってるのはそういう」



手が掴まれた。

目の前に、しゃがんで目線を合わせてきた煉獄さんがいて、



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