社会人(仮)、「○○しなきゃ出られない部屋」に閉じ込められたの巻、弐【鬼滅の刃】

【壁ドンしろ】＊猗窩座［参］ ページ13

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次の瞬間、轟音が鳴り響いた。







辺りに粉塵が舞う。

痛みは無かった。



目を開けた(・・・・・)。



顔の横に、奴の拳がめり込んでいた。







「残念だったな。そのまま惨めに死ね、女」



奴はそう言って、私の胸倉から手を離した。

どさり、と無様に地面に転がる私に、一瞥と共に嘲笑を寄越した奴は開いていた扉へ(・・・・・・・)歩いて行った。



…………………ふざけるな。





ふざけるな！！！





「ま、っ……待、て………ぉ……に……！！！」



血反吐を吐き、それでも微かに動かせた手を伸ばし。


奴は振り向かない。扉へ、ああ、私の、私は、何の為に、私は！！！



奴は扉の先へ消えた。目の前が赤に染まる。

血が、わたしのち、もう、ああ。



痺れたかのように動かなくなる手。
前へと伸ばした状態で、そのまま地面に落ちた。



なんて無様なのか。
なんて憐れなのか。


なんて、報われないのか！！！



今更呼吸をしようにも、もうそんな力なんて残されていない。

そもそもこんな大量の血を流した状態で、呼吸をして、助かるのならあの人は、あの人だって生きていられたのに(・・・・・・・・・・・・・・・)。



瞼が重くなる。
目の前に、明確な「死」を感じた。



嫌だ、いや、いやだ。
しにたくない、こんなに、報われない死、無駄死になんていやだ、やだ………！！！



「 ＿＿＿＿ 、 ……… 」



願い、

望み、

祈り、

希望、

切望、

熱望、


渇望





絶望。



全ての感情が一つになり、そして、目の前が暗くなる。


アイツを外に出してはいけないのに。
無力な私は、ただ朽ち果て、ここで死ぬ。



希求などするだけ無駄なのか。



目から何かが零れ落ちた。

もう視界が閉じてしまった私に確認する術など無い。



温かい何か、それを「何」だと分からぬまま、私の意識は途絶えた。







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※ 壁 ド ( ゴ ) ン



▼ あまさ は ろぐあうと しました 。

猗窩座くんの甘さが分からないおおおおん………
猗窩座夢少なくてまいっちんぐだおおお"ん………


甘さを求めたそこのあなた。
私の力では無理でした(死)


そして「ザ・グレート・カブキ」のくだりは『今際の国のアリス』から引っ張りました。知ってる人いるかな……



補足
→この部屋は炎柱が亡くなった世界線です。
「あの人」とはそういう事です。



壁ドンシリーズ、続きます。



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