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【壁ドンしろ】*猗窩座[弐] ページ12

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思わず口の端を引き上げた。
呻き声とともに、微かに(吐血しながら)笑った。



その瞬間。
ドン!!と壁に身体が叩きつけられた。



「何が可笑しい」



アイツの顔が至近距離に迫った。しかし無表情に見つめ返す私に、奴は苛立ち気に舌打ちを零した。



「つくづく癪に触る奴だ、その目玉穿り出してやる」

「………ね、ぇ」

「何だ?今更命乞いか?」



「ごほッ………ねえ、………ザ、グレー、ト……カブキって………知ってる、?」



ごぼり。
口に溜まった血。


何もせずとも唾液の如く溜まるそれを口一杯に含み、訝し気に歪めた奴の顔目掛けて毒霧のように吹き付けた(・・・・・)



真っ赤な血飛沫が飛び散った。

汚い色。我ながら、とっても汚れている。



奴の顔は私の血で汚れた!!ざまあみろ。



「………あは、すっげえ色……ゴホッ……血もしたた、る……良い、おとこ……ってな……ッ!!」



壁に再度叩きつけられた。
手加減など存在しない、本当に殺す気なんだと、今。

口の端から血が流れた。いつまでも溢れてくるこれは、私の隊服も、私の胸倉を掴む奴の手をも汚していく。



「ころせよ。はやく、私を………殺せよ、……おまえ……も、げほっ、げほ!!………っみじめ、に、……ここで……ッ死ね!!!」



永久に生きて、そして死ね。もうお前の生は尽きた。お終いだ!!大体鬼の時点でお前は終わってるんだ、私の死で、お前の死も確定するんだ。死ね、死んじまえ。死んじまえ、この鬼が。

怨念のような呪詛を奴へ吐き出したかった。でも口はもう動かない。素人がプロレスラーの真似事をした所為で力尽きた。


狭まった視界の中で、目の前の鬼が拳を振り上げるのを見た。
もう抵抗なんてできない。するつもりも無かった。



それでも笑みを浮かべ、ゆっくりと目を瞑った。



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作品ジャンル:ギャグ
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葵羽〜best friend group〜(プロフ) - カナヲちゃんが可愛すぎる件についてッッッ!ぱんこさんの○○部屋ホンッッットに大好きです! (2020年8月26日 16時) (レス) id: bccf6ec4c9 (このIDを非表示/違反報告)
秋花(プロフ) - リクエスト失礼します!不死川実弥さんでDキスなど強引&激甘が拝見したいです!お忙しい中大変恐縮ですがよろしくお願い致します! (2020年2月17日 2時) (レス) id: 543d736c91 (このIDを非表示/違反報告)
ちか - リクエスト失礼します 善逸の壁ドン、Dキス…善逸とのぎこちない感じがいいです。お忙しいと思いますがリクエスト聞いてもらえると嬉しいです (2020年1月21日 19時) (レス) id: 0b48e21538 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - リクエスト失礼します!!義勇さんで口移し…とか…甘めがいいです!!お忙しいでしょうがお願いします!!いつも楽しみにしています!!ありがとうございます! (2019年10月25日 22時) (レス) id: e4c2e9d2f5 (このIDを非表示/違反報告)
なしなつ - 炎柱わっしょい!!!!!!!(鼻血) (2019年10月15日 15時) (レス) id: 567b9ad697 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年9月8日 22時

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