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リーダーが弄られまくっても、
新八君はなおしっかりしているようで。
「それより、あの数で大丈夫でした?」
『えーと、実を言うとまだあと四つ足りないんだけど...
それぐらいならまぁなんとか終わるからさ』
「え、まだ終わってなかったアルか!?
私手伝うヨ!!」
『大丈夫だよ、神楽ちゃんだってたくさん作ってくれたでしょ!
報酬少ないけど、これで何か買うなり何処か食べにいくなり、好きな事してね』
最後まで心配してくれる二人に感激しながら、報酬が入った封筒を旦那に手渡した。
金に目がない旦那はすぐさま封を開け、中を確認する。
隣の子供達が冷めた目で見ている事なんてお構い無しだ。
「...って、は!!?諭吉九枚!!?」
『え、いやだって三人分だし、それで一人3万円使えるかなと』
「えぇ!!? 僕達大した事してないのに、そんな大金受け取れませんよ!!!」
「そうアル!! Aだって生活大変なんだから、もっと大事にするネ!!」
『心配しなくてもそこは大丈夫。
実はその大量購入の話なんだけど、代金は前払いで既にがっぽり頂いてるから!』
嘘と思うかもしれないが、これは本当の話。
朝方訪れた購入者の方が、面倒だから先に払わせてくれとお願いしてきたので、その言葉に甘えさせてもらったのだ。
いつも誰かに振り回されて苦労している...
そう思わせる雰囲気の人だった。
わざわざウチの高値の番傘を買いにくるあたり、恐らく彼は夜兎。
ウチのUVカット傘は天下一品なんでね、それを聞きつけて他の夜兎の分もまとめて買いにきた、そんなところだろう。
『だから遠慮しないで!
ほら、帰った帰った!!』
半ば無理やり店前まで押し出すと
ぎゅっと抱き着いてきた神楽ちゃん。
なんて可愛いのだろうか...。
癒されながら頭を撫でて、もう一度みんなに、今日は本当にありがとうとお礼を言った。
「また何かあったら、是非ウチに依頼してください!」
「Aならいつでも大歓迎アルよ!」
『ありがとう二人共、またお願いするね』
だんだんと小さくなっていく二つの背中を見届けると、視線を店内へと戻した。
もうすぐ日が沈んでしまうというのに、一体なんの意地を張って店を離れないのだろうか、この人は。
『......いつまでいる気ですか、旦那』
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スージー・ズー - すみません!間違えました!銀ちゃんサイコー!って書こうとしたんですけど…笑 (2017年8月10日 21時) (レス) id: 277f6daa72 (このIDを非表示/違反報告)
スージー・ズー - んサイコー! (2017年8月10日 21時) (レス) id: 277f6daa72 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - めっちゃ面白いです!!!銀ちゃんかわいい(((o(*゚▽゚*)o))) (2017年5月18日 21時) (レス) id: 667d20a7e0 (このIDを非表示/違反報告)
気空(プロフ) - 漆黒のラーメンさん» ありがとうございます!! 頑張りますね( ´-` )*゚ (2017年4月1日 12時) (レス) id: f4d2ff8c45 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒のラーメン - クッソおもしろいです!!!!! 頑張ってください!(*´∀`) (2017年3月31日 19時) (レス) id: dd18b39158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:気空 | 作成日時:2017年3月20日 18時