「あの男には気を付けて」 (ページ27)

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理由ページ27

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その日の放課後、担任の先生にお手伝いをお願いされて暇だった私は快く引き受けた。ユナとイェリは作業とか嫌いなので「Aごめんー！」なんて言いながら帰って行ったけど

誰もいない教室でする地味なこの作業は好きだ。夕陽がオレンジに染まり横から私を照らしてくれるのも好き

ジェミン「…A？」

「わっ！！！！！」

あまりにも集中しすぎて彼の存在を気が付かなかった。急に声をかけられたのでびっくりして心臓がドキドキする

「ジ、ジェミンくん、」

ジェミン「なにしてるの？」

「あ、先生に頼まれ事を少し…」

ジェミン「ひとりで？」

「うん。」

ジェミン「…手伝おうか？」

「あ、りが」

ありがとう。を言いかけたのを遮ったのは、教室の後ろからジェミンくんを呼ぶ女の子の声。

女の子「ジェミンくんー！帰ろ〜！」

「…」

女の子「あ、話し中だった？この前の子だよね？ジェミンくんの友達の」

「…ああ、はい」

この前、教室で仲良さそうに話してた子。一緒に帰る約束してたのかな、なのになんでジェミンくんは手伝おうか？なんて聞いたんだろ…

ああ、ただ気を使ってくれたジェミンくんの優しさか、、

ナチュラルにジェミンくんの腕に手を回す彼女を見て思わず目を逸らしてしまう。

胸がズキズキと痛みドクドクと鼓動が早くなるのがわかった

「あ、もう話は終わったんで、！ジェミンくんまたね」

女の子「だって行こ？」

ジェミン「…A」

「…」

ジェミンくんは私に何かを言いかけたけど女の子が絡めた腕を引っ張って二人は教室を去っていってしまった。

よかった、あと数秒遅ければ二人の前で泣いていただろうから

「痛いよ、、ロンジュン、っ」

今まででいちばんズキズキと痛む胸の原因がやっと分かった。
私は、ジェミンくんのことが好きだということ

ロンジュンの言っていた原因がこんな形で知るなんて、あまりにも辛かった

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