「あの男には気を付けて」 (ページ20)

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ふたりの距離ページ20

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ユナ「A泣かないでー！大丈夫だよー！」

イェリ「ティッシュティッシュ！」

ロンジュン「ビビりすぎだろ(笑)」

「うぅー、だってこんな怖い乗り物だと思わなかったんだもん、、」

海賊船にのった私たち。乗ってすぐは楽しかったんだけどどんどん高くなる度にあの心臓がフワって浮く感じのやつ。分かるかな？

あれが来て思ったよりも長いし高いし怖くてまた限界を迎えた私は耐えきれずに横にいたロンジュンの肩に顔を埋めて泣いて早く終わることだけを願っていた

ジェノ「また泣いてる(笑)」

ジェミン「あーお！ウリA怖かったの～？よちよち怖かったね～もう大丈夫だよ～～」

ヘチャン「.…こっちが酔いそうだわ」

「心臓止まるかと思った、」

ジェミン「だからナナの隣がいいって言ったのに聞かないから～」

「ロンジュンの隣でもジェミンくんの隣でも怖いのには変わりないじゃん、」

少し突き放した言い方をしてしまった私はハッとしてジェミンくんを見ると目を見開いて心臓あたりを押さえていた。

そしたら眉を下げて悲しそうに俯いたジェミンくん

……やっちゃった。ただ私のことを心配してくれてるだけなのに、

ジェノ「ふふ、気にしないで(笑)」

「え？」

ジェノ「いつものことだから。」

「？？」

よく分からないことを呟くとジェノくんは項垂れるジェミンくんの肩を叩いていた

あ、謝りそびれちゃった、

そして次の日、ジェミンくんとは気まずいままだけど仲直りはしたかった

「(絶対今日謝ろう！！ごめんねって言おう)」

……なんて意気込んでたのに、毎朝きたら必ず挨拶するし目も合うはずのジェミンくんはまるで私が見えてないかのように過ごしてて。

ジェミン「……」

「…」

授業中もいつもくっつけるはずの机は綺麗に離れたまま。

その日初めて私は一言もジェミンくんと話さなかった

先生「Aここはー？」

「あ、わかりません、、」

先生「この問題は言語とか関係なしにただ図を見て解くだけよ。この前習ったでしょう」

「…」

先生「はぁ、もういい。座って」

「すいませ、」

こういう時、いつもなら横から必ずフォローを入れてくれていたジェミンくん。そしてやっと分かった

私って、ジェミンくんがいないと何も出来ないんじゃん。

ジェミン「……」

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