桜の少女 甘露寺の継子は偽日柱に狙われる 弐

三十四話 ページ7

さ、蟲柱様のどこ行くか

「蟲柱様〜！彩乃が話相手にならないし、カナヲどこにいるかわかんないし、炭治郎の病室
黄頭の我妻善逸がうるさいから、来ました！
それと、どうして私を蝶屋敷に？」サクラ

「白花さん……」胡蝶

「サクラでいいんです！柱の方にこんな口を
聞いてはならないんですが……」サクラ

苦笑しながら私は言った

「いいですよ、こちらこそ、蟲柱様じゃなくてしのぶと読んでください」しのぶ

「………しのぶだと呼び捨てになってしまう
ので、しのぶさんで呼ばして頂きます」サクラ

うん、流石に呼び捨ては、ね

「そうですね。ところで……サクラさんは禰󠄀豆子さんを認めていた。確かに、善良な鬼なら
生きていてもいいかもしれない。不死川さんの件でも、証明されましたし」しのぶ

そうか、しのぶさんも鬼が大嫌いだったね

カナエ様の意志を継ぐ為に、笑ってる

そう思うと、心が痛む

こんなにも無理して笑うものなのか

カナエ様もきっと、無理はして欲しく無いん
じゃないかって思う

鬼が可哀想って、カナエ様はいつも言ってたな

しのぶさんはきっと、可哀想とは思ってない

「しのぶさん、無理して笑ってますよね。本当は怒っていますよ、きっと」サクラ

「！！」しのぶ

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