狗巻くんが大好きな女の子のお話のその後

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『……にしても、風呂上がりかってくらいビショビショ〜…』



狗巻「おかか〜……」



イルカショーも終わり、会場から直ぐに出ないと行けなく、近くのベンチに腰をかけていた。


棘もかなり濡れたみたいで、お互いに水でベトベトだ。




『あ、棘。タオル使って、風邪ひいたら大変だからね』




狗巻「ツナマヨ！」



……うん、濡れててもカッコイイし可愛い。
これこそ、水に滴るいい男だな。棘のためにあるような言葉じゃねぇか。



『あ、暖かい飲み物買ってくるよ。紅茶でいい？』
狗巻「お、おかか！」



『えっ、ダメだった！？ココアが良かった？それともコーヒー？お茶？』



狗巻「……」



『え、ちょ…』



棘が着ていた上着を何故か私に掛けてくれた上に、ファスナーまで閉められた。



狗巻「ツナ！」



『……あ、もしかして…………

ご、ごめん！棘！』



全然気づかなかった……恥ずっっ…………、



狗巻「おかか、こんぶ…ツナ！」



『あ、一緒に飲み物買いに行くって？
そうだね…確かに、何処に自販機あるかわかんないし、一緒に行った方がいいかも？』



濡れていた服も、タオルで拭いてたおかげで大分乾いてきたや。



ちょっと、恥ずかしいけど……ま、棘とならいっか。




狗巻「ツナ、ツナ〜」



『うん、行こっか！』



握られた手を握り返した。

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