狗巻くんが大好きな女の子のお話のその後

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右腕に棘が抱きついたまま、ごじょせんのところまで来た。


右腕が痛いが、愛の結晶だと思えば平気だ(愛の結晶ではないか)



五条｢おや？おやおやおや、護衛つきだなんてね｣



狗巻｢……高菜｣



五条｢大丈夫、大丈夫。棘の前ではなにもしないから｣



『じゃあ、居ない時はするってことじゃん。やめてよ変態教師』



五条｢当たりが強いね。ま、いいけど。
今日はね、Aに大事な話があってきてもらったんだ｣



大事な話？
……急に真面目な顔しちゃってさ(目隠ししてても、おちゃらけてるのは直ぐにわかるし…)




五条｢Aには、1週間後に5ヶ月間海外に行ってもらうよ｣



狗巻｢！？｣



『5ヶ月！？…というか、海外？どうしてまた』



五条｢Aの力が必要なんだと｣



『え、でも私…2級だよ？
…私、なんの役にも立たないと思うんだけど』



…言い方的に、上からの命令だろう。
上層部の人…はっきり言って、よく分からない。



五条｢Aは、Aが思ってるほど弱くないよ。
それに、1人じゃないからね｣



『え？じゃあ、誰と…』



五条｢憂太だよ。
憂太と、しばらく2人で行動してもらうことになるから｣




憂太と……？




五条｢これは決まりだから。
……わかった？棘。決まったことだから、この話が無くなることは無い｣



狗巻｢…………ツナ｣



『！』



……そうか。5ヶ月の間、刺と会えないんだ。




五条｢……てことだから、戻っていいよ｣





『………………はい』




行こ、といつの間にか離れた棘の腕を引っ張り、部屋から出た。

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