狗巻くんが大好きな女の子のお話のその後

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狗巻side


＿＿＿＿＿＿＿1年前。



『狼牙 Aでーす！少し遅れての入学？ですが、仲良くしてくださーい！』



Aは怪我で遅れて、入学してきた。
初めの印象は、元気で明るい子。



禪院「禪院真希。苗字で呼ぶなよ」




パンダ「パンダ。
こっちは、狗巻棘」



狗巻「しゃけしゃけ」



『狗巻……あ。もしかして、呪言師の…？』



狗巻「しゃけ」



禪院「なんだ、知ってんのか？」



『あ、はい…。ちょっとだけ、ですが』



僕のことを知ってる、って人はそう珍しくなかった。



『えっと………こ、これから！よろしくね、えっと……真希ちゃんとパンダくんと、狗巻くん！』



＊


『そっかぁ、狗巻くんは考慮して語彙をおにぎりの具で絞ってるんだ！』



狗巻「しゃけ」



『やっぱり、伝えるの難しいよね？私、頑張って理解するようになるからね！』



狗巻「……しゃけ」



『ねぇねぇ、変なこと聞いてもいい？
狗巻くんの好きなおにぎりの具ってなに？』



狗巻「…ツナマヨ？」



「ツナマヨかぁ〜。私もツナマヨ好きだよ！
……って、なんか今の会話っぽかったかも！」



その時、初めて彼女は微笑んだ。
その笑顔に……一目惚れした。



それ以外にも、彼女の優しさや気遣い。色々な面に惹かれた。



『狗巻くんって、ツナツナってよく言うよね！言い方可愛いなぁ〜って！』



狗巻「おかか〜」



『おかか……えっ、可愛くないって！？いやいや、何を仰いますの………狗巻くんって、肌白いね。何かケアしてるの？』



狗巻「おかか、」




『えっ、そうなの！？
いいなぁ………』



狗巻「い、いくら…高菜…………っ、」



み、見すぎ…！



『うん、確かに可愛いは間違ってたかも。
横顔かっこいい〜！』



狗巻「お、おかか…！」



『狗巻くん！？』



この時は、恥ずかしくて逃げ出してしまった。

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