見えない翼 Ⅱ (ページ46)

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Another story #21 ページ46

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『って、いう話をしてました、』

「、、、」

永瀬さんとした話をしたものの固まったままの紫耀

『、、紫耀、？』

「、え、あ、、ま、わかった」

あれ、また具合悪くなっちゃったかな、？

でもとりあえず機嫌は戻ったみたいで一安心。

『あ、お粥、冷めないうちに食べて？』

「ん、、うまそ、」

『、、うん、無理ない程度でいいから』

「え、食べさせてくれないの、？」

『え、』

「はい、あーん」

おでこに冷えピタを貼った顔でにこにこで口を開けて待つ紫耀

『、、はいはい、』

「、、ん、美味しい」

『ならよかった、』

ーーー・・・

「ご馳走さま、」

『食べられてよかった』

全部とまではいかなかったけど、食べられてよかった

『はい、あとは薬飲んで、』

薬と水の入ったコップを差し出す

「、、、」

『、、紫耀？』

「なんか、、無理かも、、」

『ええっ、具合悪い？熱上がっちゃったかな、？！』

「えー、あー、うん、そう、」

『でも薬飲まないと、』

「だから、A飲ませて、？」

ぱくっと薬だけ口に含んだかと思えば"ん、"とコップを渡してくる

って、、ええっ？！

『なに、させようと、してんの！』

「、、ン？」

とぼけた顔でベットにもたれながらわたしを見る紫耀

「んんんー！」

早くー！とでも言っているのだろう。

熱でとろんと目を潤ませながらわたしを呼ぶ。

きっとさっきのこともあってわたしが言い返せないのをわかってるんだ。

『、、わかったから、』

きっと何を言ってもこんな時の紫耀は絶対に引かない。

紫耀の上に跨って観念して水を口に含んだ。

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作者より

長くなってしまったので次に続きます！