見えない翼 Ⅱ (ページ43)

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Another story #18 ページ43

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しばらくして出てきたAはパジャマ姿になっていて。

艶っぽい姿にまたもやドキドキ。

濡れた髪もそのままに冷蔵庫からお酒を取り出すと飲み始めた。

「、、、」

ふと違和感。

ああ、そうだ、、

Aって家じゃ飲まないって言ってなかったっけ？

元々お酒が弱いくせに、外でも飲んで家でも飲んでいる。

なんか、、変だ、、

『紫耀、』

「、っは、」

突然名前を呼ばれ思わず返事をしそうになり咄嗟に口を塞ぐ。

やべ、バレてた、、？！

そう思い覗いてみるものの、こっちを見ているわけでもなくて。

顔を赤らめながらお酒をまだ飲んでいる。

『、、会いたいな、』

「、、っ、、！！！」

小さく、本当に小さくだけど、呟いた言葉は俺の耳には入ってきて。

ああ、A我慢してくれてたんだ。

沸々とこみ上げる愛おしさにもう我慢できなくって。

その瞬間クローゼットから飛び出した。

『っ、きゃ、！！、っ、え、紫耀、？』

突然の事にAも驚いて目を見開いてこっちを見る。

「A、、」

『び、びっくりした、、！な、なにしてんの、？！』

「俺も会いたかった、」

『え、やだ、今の、聞いてたの、』

「うん、ごめん、」

驚かせたくて、そうポツリと零すと

"本当バカ、"と言い笑ってくれるA

歩みを進めてそのまま抱きしめれば大好きなAの感触。匂い。

「寂しかった、？」

『なっ、、！/』

「ん？」

ちょっと意地悪だけど。改めてAから聞きたくって。

今なら本音で言ってくれる気がして顔を覗き込んで聞いてみる。

お酒の力もあって顔を赤らめたAはまた一段と可愛いくって。

一度目を逸らしながらも、潤ませた瞳をグッとあげて俺に合わせてくれた。

『、、寂しかった、本当はすっごく会いたかった、』

「っっ、/、もう、限界、」

『っ、え、っ、んんっ、』

後頭部を抑えて柔らかい唇に自分のを重ねた。

久しぶりのAとの甘い時間の始まり。

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