見えない翼 Ⅱ (ページ38)

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Another story #13 ページ38

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『ん、、』

カーテンの隙間から覗く朝日で目が醒める。

眩しさを感じつつ目を薄くあげればそこには

「、、、」

寝息を立てる紫耀がいて。

綺麗な顔だな、本当。

目にかかる前髪をさらっと耳にかけてみれば、

"んっ、"と眉間に皺を寄せる紫耀。

『、、、』

あ、起こしちゃう。

今日はオフといっていた。
貴重なお休み。せっかくならゆっくり寝かせてあげたい。

そっと紫耀のおでこにキスをひとつ落とす。

「、、、」

『、、、』

ご飯でも作ってあげておこうかな。

ベッド横に散らばった下着を拾おうと身体を起こした。と、同時。

『、、っきゃ、っ？！』

「、、、」

右腕をグイッと引かれその身体はすぐにベッドへと戻された。

『、しょ、紫耀、起きてたの？』

「、、あんな可愛いことされて起きないと思う？」

まだ眠そうながらもトントンと自分のおでこを指差す紫耀

『、、、っ、/』

「、、、で、どこ、行っちゃうの？」

『、、ご飯、作ろうかな、と』

「んー、いいから、」

"もっとこうしてたい"

と、ギュッと抱きしめられる。

ふわっと香る紫耀の匂いドキドキする。

『、、、紫耀、ちょっ、』

「んー？」

首元にキスを落とす紫耀

『いま、朝だから、』

「、、夜ならいいの、？」

『そ、そうじゃなくって、！』

「昨日はあんなに甘えてたのに？」

『っ、？！/』

「、、ま、Aが嫌なら辞めるけど、」

密着する身体。ドキドキする。

少し困ったように眉を下げてみせる紫耀が悔しいけどまたカッコよくて。

『、、嫌、じゃない、』

恥ずかしさで顔から火が出そうな気持ちになりながら、精一杯こたえる。

「、、っ、可愛すぎ、」

『、、っ、』

紫耀との甘い朝の始まり。

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