見えない翼 Ⅱ (ページ32)

今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:133,803 hit

Another story #7 ページ32

.

『ふう、』

キュッとシャワーを止める。

紫耀の家にお邪魔した。

入って開口一番に言われたのが

「風呂入ってきて」

と素っ気なく言われた。

、、、やばい、そんなにわたしお酒臭かったかな？

今日はほどほどにしたつもりだったんだけど。

そんなことを思いながらもバスタオルで体を拭き、紫耀が用意してくれていたパジャマに着替える。

紫耀と色違いのシルクの白いパジャマに嬉しくなる。

ガチャリとドアを開けるとソファに座る紫耀がいて。

『、、紫耀ありがとう』

「おー、俺も入ってくるわ」

『あ、うん』

素っ気なく答える紫耀に胸が騒つく。

、、、やっぱり怒ってる！

その時鞄に入れておいたスマホが鳴った。

ーーー・・・

「、、やべー、」

余裕ない。俺。

仕事終わりスマホを開けばAからLINEが入っていて。

内容はというと男友達と飲みに行くとのこと。

は、、マジ？めっちゃ嫌。

と、余裕はなくなっていて気づけば着信たくさん残したりLINEめっちゃしてたり。

あれ、俺、めっちゃ重いじゃん。なんて思いつつそれを止めることはできなくて。

無事連絡がとれ迎えに行ったらAは少しほろ酔い状態。

しまいにはふわりとほのかに香る違う男の匂いに苛々して、冷たくあたるように俺の家に着くなり風呂へと促した。

「、、うし、」

でも、ここで気持ち切り替えないと。
せっかくAとの時間を過ごせるのに。

そんな思いを抱えながら風呂から上がりAの元へと向かった。

.