見えない翼 Ⅱ (ページ3)

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『ん、、』

目覚めるとそこには紫耀の顔があって

『わわ、っ、』

「、、、」

すやすやと気持ちよさそうに寝ている。

前にも、そう、再会してすぐの時にこんなことあったなー、と思い返す

でも、前と違うのは再会した時よりもずっとずっと、紫耀にドキドキしている

『、、、』

あー、綺麗な顔

肌も綺麗で羨ましい、、

「、、見過ぎ」

『、、わ、！起きてたの、？』

薄く目を開き微笑む紫耀

「いや、まだ眠い、、」

昨日なかなか寝付けなくて」

『え、ごめん』

わたしがベッド占領しちゃってたから、なんて呟くと

"ちげぇよ"と紫耀

「、、ま、Aが原因の１つなのには変わりないけど」

『え、？』

「Aは寝れた？」

『あ、うん、紫耀がいてくれて、、よかったよ、？』

「、、そりゃ、よかった」

腕で顔を覆う紫耀

『どうかした？』

「あ、いや、この距離感で褒められると、やばいな、」

『、、、え、あ、』

紫耀が照れるからわたしも照れる

『あ、紫耀時間大丈夫、？！』

はぐらかすようにそう言うとあながちそれも間違っていなかったようで

部屋にかかるお洒落な時計を見た後

"やっべ！"と飛び起きる

『え、遅刻、？』

「いや、ギリ間に合うかな、」

そういいながら急いで準備を始める

その場で上も下も脱ごうとするもんだから"待って！"と言いつつ慌てて部屋から出た

程なくして部屋から出てきた紫耀は洗面所に行って支度をして、と慌ただしい

『って、わたしも支度しないとだ』

わたしがのんびりしてたら紫耀出られないじゃん！

とりあえず着替えよう、

「、、何してんの？」

『え、あ、支度を』

「は、今日休みなんだろ？」

『、うん、そうだけど、』

「、、なら、今日もいろよ」

急いでいたはずなのに。
わたしと話す間はしっかりとわたしの目を見て話してくれていて。

"帰すのまだ心配、"

そう呟く紫耀。

心配してくれている事が嬉しくて、ドクンと胸が高鳴る。

『、、いいの？』

「当たり前だろ、」

そう言うとニカっと笑ってみせる紫耀。

『ありがと、』

「ん、じゃ行ってきます」

『行ってらっしゃい』

「、、、っ、あ、これ、」

おもむろに手渡された鍵

「合鍵だから、もし出る用があったら使って」

『え、いいの？』

「いいの、ま、極力出ないで欲しいけど」

"帰りわかったら連絡する"

"戸締りしっかりな、"

と、笑顔で紫耀は出て行った。

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