中二病のヒロインは一番隊副隊長【銀魂】② (ページ48)

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第九十五訓飼い犬の躾は飼い主の義務ページ48

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沖田side

昔からそうだった。
Aには甘い近藤さん、Aには過保護の土方さん
特に後者は厄介だ…心配しすぎな上に不器用ときた。

まだ武州にいた頃Aが他の道場のヤツらとケンカして帰ってきた時、急に居なくなった時、他にもまだあるけど今はまぁいいか。
そんな時いつも土方さんはAを必要以上に怒る。
素直に心配したと言えばいいのに。
まぁーそれが不器用な土方さんなりの表現なんだろうが…。
一番心配して気が気じゃないくせに…不器用ってめんどくせぇ。

AもAでぃ。
土方さんの事一番分かってるだろうに…。
長ぇ反抗期はそろそろやめてもらいたい。

そんな二人だからこうなった時はAの傍に居るのが俺の役割になった。
この役割は誰にも渡すつもりはない。これから先も。

唯一俺だけの…俺とAだけの時間なんでねぇ。

Aの周りにはうるさい虫が多いんでさぁ。

こういう時くらい独り占めしてもバチは当たらないだろう。

沖「A入りやすぜ。」

『……。』

沖「傷痛みやすかい？」

『平気。』

沖「すいやせん。」

『なんで総悟が謝るの？』

沖「Aの事なんでしっかり鎖に繋いで傍に置いとけばよかったんでさぁ。飼い主である俺の責任でぃ。」

『何それ？』

沖「バカな飼い犬がケガして胸が痛んでるってことでさぁ。」

『ドSすぎてわかりにくい。』

沖「それが俺の魅力でさぁ。まぁ胸が痛んでるのは土方さんも同じだろうが。」

『わかってるよ…心配して言ってくれたことくらい。』

沖「不器用同士めんどくせぇ。」

『いつもありがとう。』

沖「感謝するなら素直になれってんでぃ。」

『なれたら苦労してません。』

沖「まぁAのブサイク面拝めるんでこれからも励ましてやりまさぁ。」

『さすがサディスティック星の王子…。』

沖「フッ…褒めても何もでやせんぜ。」

『耳までドSなの？』

沖「どうでもいい話は終わりでさぁ。この後不器用の相方が不器用ぶら下げて来るだろうから、あんたは不器用かかげて待っとけよ。」

『さて沖田は不器用を何回言ったでしょうか！』

沖「なに話変えてんでさぁ。飼い主からのお言葉は有難く受け取れよ。」

『……御意。』

土方さんが来ると思った沖田はAの部屋を後にし自分の部屋へと帰る

沖「(人斬り似蔵…気に食わねぇ。妖刀だろうがなんだろうが俺がぶっ壊してやりまさぁ。)」

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