第七十四訓 例え話ってなぞかけよりも難しい ページ27
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三「(ヴッ…なっ…なんちゅうもん食ってんだ…。オエッ…見てるだけで気持ち悪くなってきた…。)」
土方は丼を勢いよく口へとかきこみ
Aは一口で団子を口の中へ入れていく
店「へい宇治銀時丼一丁！」
三「(うわ…なに？今度は小豆？何だ？この店は変なやつばっかだ…。)」
銀「おいおいちょっと悪いんだけど…そちらのマヨネーズの方席外してもらえねぇか？そんなもん横でビチャビチャ食われたら食欲が失せるわ。ねっ？おじさん。」
三「えっ？俺？」
土「だったらてめぇが席外した方が得策じゃねぇのか？ご飯に小豆かけて食うようなイカれた味覚のヤツに定食屋に来る資格はねぇ。それにAだってイカれた味覚の持ち主だろ。俺だけが席外すのは納得いかねぇ。」
銀「Aはいいんだよ！俺と同じ甘党だから！糖分同盟組んでるから！それに過去にあんな事があったんだ…味覚がイカれちまうのも納得できる。イカれたのが味覚と頭だけで良かったってもんだろ。」
『なんなんですかこの人？失礼なんですけど。イカレてるのはおたくの頭と毛根なんじゃないですか？ねぇ？おじさん。』
三「いやあの…。」
土「Aの過去だ？なんでてめぇが知ってんだ？誰に聞いた？」
銀「誰でもいいだろ。多串くんも総一郎君もAの事になるとおっかねぇなー。普段から開いてる瞳孔が更に開いてますよ？ドライアイどころじゃねーよ。ねっ？おじさん。」
『なに二人してフラグ立てようとしてるんですか？そんなに私の事好きなんですか？マヨラーと糖尿のフラグが立っても嬉しくないですよ。ね？おじさん。』
三「えっ？フラグ？いや…知らないけど。」
土「被害妄想もいい加減にしろ。俺はただ人の過去を興味本位で知りたがるやつが気に食わねぇだけだ。知ってどうする？それでAの事知ったつもりか？フッ…笑わせるなよ。ねっ？おじさん。」
三「いや俺に振らないでくれる？関係ないから。」
銀「何？自分はAの事分かってるって？フッ…そっちこそ笑わせるなよ。昔からの付き合いだかなんだか知らねぇがそれがなんだってんだよ。人と人はなぁ一緒に過ごした時間の長さじゃなくて濃さなんだよ。どんだけ長く付き合っても別れるヤツらもいれば、出会ってすぐ結婚するやつもいるだろぉが。つまりそういう事だよ。ねっ？おじさん。」
三「えっ…いや例えの意味がわからないんだけど。」
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第七十五訓 人間関係浅く広くか深く狭くかは個人の自由→←第七十三訓 トッピング全乗せは誰でも憧れる
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作者名：gin-ruka
| 作成日時：2019年8月29日 23時
