【Ｈ×H】長月のセレナーデ 2小節目【幻影旅団】 (ページ12)

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Recorder 02 XXXX/XX/XX/00:09:34 no name ページ12

『あ、クロロ？』

『ううん、何も。今、忙しい？』

『え、いつ帰ってこれるの。せっかく私が来たっていうのに』

『...そう。ねぇ、クロロ。今、空見える？』

『今夜の空、何か違うと思わない？』

『もう、違うって。お月様。見えているでしょう？ふふふ...月がきれいですねっ』

『でしょう？』

『え、本当だ。すごい。私のいるところじゃ滅多に星なんて見えないもの』

『うん』

『あ、流れ星！』

『ねえ、今流れ星が見えたのっ』

『早く願い事しなきゃ！』

『そうよ、消えちゃう前にお願い事。私のいる世界じゃ、流れ星に願い事を唱えると叶うって言われているの。こっちの世界では、そういうのないの？』

『ふふ、好きよ。だってなんだかロマンチックでしょう？それに、流れ星を見ると、人は皆願い事をしたくなるものなの』

『ねえ。クロロだったら何をお願いする？』

『え...。私も今...全く同じことをお願いした...』

『きっと、叶うといいなぁ...』

『なあにそれ。らしくない台詞。普段そんなことめったに言わないのに』

『っぷ。ロマンチストって。空想ごととか、おとぎ話とか、そういうの好きそうには見えないけど？っぷふふ...』

『幽霊はまだしも宇宙人？っぷ...！くふふ...もう、本気で言ってる？』

『魂、だけの存在...』

『え...？』

『...その台詞、どっかで聞いたことある気がする。前に読んだ小説にあったかも...』

『やっぱり。絶対そうだと思った。どうせそんな粋でおしゃれな台詞、クロロに言えるわけないわよ。はぁ、ドキ...。き、緊張して損したわっ』

『なっ、し、知らないものっ。そんなの...』

『...そ、それは...』

『...』

『貴方を...』

『愛しています』

＿＿＿＿ｯｻﾞｰｰｰｰｯｻﾞｻﾞｻﾞ

『あれ、A、誰と話してるの？』
『っちょ、シャル』
『何？団長ー？』
『さっきなんか聞こえたよね！』
『アイシテル...』
『ちょっとフェイ！？今の聞こえて...うわちょっといきなりなにす』
『もしもし団長？』
『もうフィンクス！』
『俺たちも愛してるぜ』
『ばかっっ！！』

＿＿＿＿ﾌﾟﾂ