大事なひと【木兎光太郎】【赤葦京治】

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いつからだっけ。
近所のお兄ちゃん、だった彼を好きになったのは。



どうしようもなくバレーにひたむきでかっこいい。
そんな彼を追いかけ始めたのは、いつからだっけ。






「A！」

『あ、光くん！』

「遅いぞ！待ってたんだからな！」






桜の花をバックに、わたしに手を振ってくれる。
ニコニコで、わたしの名前を呼んでくれる。


そんな彼を、愛しいと思う。






「今日からAも梟谷だな」

『うん。よろしくね、先輩』

「ナハハハ！俺が先輩か！」






めげずに受験勉強を頑張って、本当によかった。

光くんと一緒に梟谷学園の門をくぐる。
こんなに幸せなことはない。




木兎光太郎。

近所のお兄ちゃんで、バレーが大好きで、
バレーの強豪校である梟谷学園に2年前に入学して。

そして今では、全国5本指に入るエーススパイカーと言われているほどにかっこいい人。






「これからは、また毎日一緒だな！」

『うん！』






わたしの、好きな人。

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