11.特訓 ページ12
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それから、私は毎日の様に特訓に励んだ。
纒や凝は勿論、絶・練も教わった。
朝起きたらまず絶をする。
そしてツボネが部屋に来たら、纒をする。その間にツボネがぱぱっと着替えさせてくれる。
そしたら、朝食を取り、すぐに修行だ。
お父さんかイル兄かゼノじぃが付いて、凝をして念を見たり、練で念を放ったりしている。
その修行をする事約三年。
『っ……はぁ…疲れた…』
私は六歳を迎えようとしていた。
最近は仕事も一人でやらせてもらえる様になり(って言ってもイル兄が影で見てるけど)忙しくなったが、欠かさず一日一時間は修行をしている。
…でもね、私そろそろ違うのやりたいんだけど!!
修行して三年だよ、三年!!およそ1095日!!
もうね、飽きた。それに疲れる。
倒れ込んだ私を、イル兄が覗き込んだ。
「A、大丈夫?」
『大丈夫…』
「今日はいつもより念を出していたな。」
突然現れたお父さんに、私はバッと体を起こした。
お父さん、絶うまぁ…
『だって、そろそろ違うことやりたいんだもーん!』
私がぷくっと頬を膨らませると、イル兄は「くっ…」と言って何故か頭を垂れてしまった。
そんなイル兄を見てお父さんがはぁっとため息を吐いた。
「イルミ、Aが可愛いのは分かるがそろそろその癖やめろ。」
「…でも、可愛いんだよ。」
『…?誰が?』
私が小首を傾げると、今度はお父さんが「ぐっ…」と言って悶えていた。
えぇっ…どうしたの…
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作者名:ふぃあろ・宮夢 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時:2020年11月9日 21時