検索窓
今日:10 hit、昨日:17 hit、合計:50,310 hit

11.特訓 ページ12

.


それから、私は毎日の様に特訓に励んだ。

纒や凝は勿論、絶・練も教わった。

朝起きたらまず絶をする。

そしてツボネが部屋に来たら、纒をする。その間にツボネがぱぱっと着替えさせてくれる。

そしたら、朝食を取り、すぐに修行だ。

お父さんかイル兄かゼノじぃが付いて、凝をして念を見たり、練で念を放ったりしている。

その修行をする事約三年。



『っ……はぁ…疲れた…』



私は六歳を迎えようとしていた。

最近は仕事も一人でやらせてもらえる様になり(って言ってもイル兄が影で見てるけど)忙しくなったが、欠かさず一日一時間は修行をしている。

…でもね、私そろそろ違うのやりたいんだけど!!

修行して三年だよ、三年!!およそ1095日!!

もうね、飽きた。それに疲れる。

倒れ込んだ私を、イル兄が覗き込んだ。



「A、大丈夫?」

『大丈夫…』

「今日はいつもより念を出していたな。」



突然現れたお父さんに、私はバッと体を起こした。

お父さん、絶うまぁ…



『だって、そろそろ違うことやりたいんだもーん!』



私がぷくっと頬を膨らませると、イル兄は「くっ…」と言って何故か頭を垂れてしまった。

そんなイル兄を見てお父さんがはぁっとため息を吐いた。



「イルミ、Aが可愛いのは分かるがそろそろその癖やめろ。」

「…でも、可愛いんだよ。」

『…?誰が?』



私が小首を傾げると、今度はお父さんが「ぐっ…」と言って悶えていた。

えぇっ…どうしたの…


.

12.水見式→←10.才能



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
110人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふぃあろ・宮夢 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/  
作成日時:2020年11月9日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。